MLB 2015
注目のイチローvs.田中の初対決は4打数2安打
マイアミ・マーリンズのイチロー外野手は現地15日、本拠地マーリンズ・パークで行われたニューヨーク・ヤンキース戦に2番センターで先発出場。一方、ヤンキースの先発マウンドには田中将大投手が上がり、日本人対決が実現した。
日本はもちろん現地でも「偉大な選手対決」と注目を集めたマッチアップ――。
メディアの伝えるところによると、この日、マーリンズ・パークは多くのメディア、招待客で溢れ、まるでプレイオフのようだったという。
普段はガラガラのスタンドも、早い時間から観客で埋まっていった。マイアミには、かつてニューヨークに住んでいた人が多く、ヤンキースファンもいるそうで、彼らがこぞって詰めかけた。その中には、田中目当てのファンも少なくなかった。
田中が先発することは、数日前から現地でも盛んに報じられており、球場の駐車場も前日の午後には予約で満車となっていたことから、この2人の対決が集客を押し上げたといえる。
LOOK: Ichiro Suzuki and Masahiro Tanaka face each other for first time http://t.co/r2QhxWCDd4 pic.twitter.com/z048TN3xa0
— CBS Sports MLB (@CBSSportsMLB) 2015, 6月 16
1打席目のイチローは、1死走者なしでバッターボックスに入ると、1ボールからの2球目、ほぼ真ん中の93マイルのストレートを捉え一二塁間を破るクリーンヒット。最初のストライクを見逃さなかったのはさすがだった。
イチローと田中の2打席目は、1-1のまま迎えた3回。
イチローは2ボール1ストライクから90マイルのツーシームを転がした。田中にとっては打ち取ったゴロだったが、伸ばしたグラブは届かずに二塁内野安打だった。
イチローはこの安打でメジャー通算2,884本となり、歴代38位のザック・ウィート(ブルックリン・ドジャーズで1910年代から20年代にかけて活躍した)に並んだ。
5回の3打席目は1死一塁という場面。ここは見逃し、空振りで2ストライクと追い込んだ。そこからファウル、ボールを挟んでの5球目、95マイルのこの日最速のストレートが決まるとイチローは読みが外れたのか手が出なかった。
7回の2死二塁と追加点のチャンスで迎えた4打席は、イチローが1ボールからの2球目を打つと、田中の足元を打球が抜けてセンター前ヒットかと思わせたが、まわり込んだグレゴリアス遊撃手の守備範囲でショートゴロに倒れた。
試合は、2対1でマーリンズが勝利。イチローは4打数2安打、1三振で、打率を.288に上げている。
一方、田中は7回を投げて9安打、無四球、6三振、2失点。3試合連続でハイ・クオリティー・スタート(7回以上を自責2以内)を達成し先発投手としての責任は十分に果たしたが、打線のランサポートがなく今季2敗目(4勝)を喫した。