イチロー伝説
ROAD TO 3000
今世紀の初頭、日本から海を渡った野球選手がビッグリーグで大記録に到達しようとしている。
マイアミ・マーリンズのイチロー外野手が現地26日、本拠地で行われたフィラデルフィア・フィリーズ戦に1番センターで先発出場。
5打数1安打、1得点、1盗塁をマークし、メジャー通算3,000本安打まであと「3」に迫った。
5戦ぶりに先発起用されたイチローは、第1打席、真ん中に甘く入った初球をとらえフェンス際への大飛球を放つ。
しかし、これはピーター・ボアジャス右翼手の好捕に阻まれる。他球場、例えばヤンキースタジアムなら確実にホームランになっていた打球だった。
その後はセカンドゴロ、セカンドゴロと凡退した。しかし、1対0で迎えた8回の第4打席、先頭打者として打席に入ったイチローは、相手の3番手アンドリュー・ベイリーの3球目、75.9マイルのカーブをレフト前に運んだ。
イチローは今日の試合、3打数0安打で迎えた8回にメジャー通算2,997本目の安打を放つ! #Ichiro3000 pic.twitter.com/eqARISCu5i
— MLB Japan (@MLBJapan) 2016年7月27日
次打者の打席で今季9個目の盗塁に成功。主砲ジャンカルロ・スタントン外野手のタイムリーでホームに生還した。
2試合連続完封負けしていたマーリンズは、イチローの2997本目のヒットが口火になって、この回に4点を追加し5対0で勝利した。
マーリンズのドン・マッティングリー監督は、イチローについて「ただ単に3000安打に近づいてるだけじゃない。イチローはシーズンを通して、大事なところでチームを助けてくれている」と42歳のベテランを称賛した。
また、8回にエンタイトル二塁打でイチローをホームに返した主砲のスタントンは、「イチローがヒットを打てば、チームはかなり活気付くんだ。だから自分たちにとっては本当に大きな助けになっているよ」と話した。
すでに世界最多安打は更新中。日本人プレイヤーのMLB3000本という世紀の瞬間が迫ってきた。