マーリンズのイチロー外野手は現地6日、敵地デンバーで行われたロッキーズ戦の8回に代打で出場し、三塁線へ内野安打を放ってメジャー通算2999安打とし、MLB史上30人目の3000安打達成に王手を懸けた。
イチロー3000
7月28日に行われたカージナルス戦の7回に代打で右翼線二塁打を記録して以来、7試合11打席連続で無安打が続いていたイチロー。
この日も先発を外れてベンチスタート。12対3と大きく点差を広げられた8回に先頭打者として4番スタントンの代打として打席が回ってきた。
イチローは、2ボール2ストライクからの6球目、92.8マイルの4シーム(直球)を三塁線へ転がし、三塁手のアレナドがベアハンドで取って一塁に送球したが、間に合わず三塁内野安打になった。
イチローは9回にも打席が回ってきたがピッチャーゴロに終わった。歴史的瞬間を見届けようとクアーズフィールドのファンがスタンディングオベーションでイチローの打席を迎えていた。
2⃣,9⃣9⃣9⃣!!!#Ichiro3000 pic.twitter.com/mR12Z5AwWD
— Miami Marlins (@Marlins) 2016年8月7日
大記録を前に足踏み状態が続いていたイチローは、地元メディアに、今までにない重圧を感じていることを明かしている。
地元紙「サン・センチネル」が「イチローは3000安打達成に向けてプレッシャーを感じている」との見出しで伝えている。
通訳を通じて「打席に向かうたび、プレッシャーを感じていますが、様々なタイプのプレッシャーがあり、これは違うタイプのプレッシャーです。今後もうこういった経験はできないでしょう。ファンは声援を送ってくれていますし、ヒットを打ちたいと思っています。だめだった時は、彼らの前で打つことができなくて残念に思っています」と語ったという。
「打席に向かうとファンは温かく、立ち上がってヒットを期待してくれています」、「ああいった場面で総立ちの喝采を浴びて何も感じないとしたら、人間ではないですね」と、メジャーを代表する安打製造機も偉業を前に重圧と戦っている。
◇記事参考
http://full-count.jp/2016/08/06/post41299/