MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

ベッツが復帰戦で先制2ラン 大谷も36号2ラン ドジャースは70勝

 

右ひじのリハビリのために今季は打者に専念して出場中のTWP(TWO-WAY PLAYER)大谷翔平は現地12日(日本時間13日)、敵地でのブリュワーズ戦で特大の36号2ランをマーク。本塁打王争いで単独トップに立った。

 

MLB2024 GAMEDAY

 

 

ドジャースは、今日から敵地ミルウォーキーに乗り込んでナショナル・リーグ中地区首位のブリュワーズとの4連戦がスタート

 

その首位対決のGAME1には、デッドボールによる左手骨折で6月12日(同13日)以来の戦列復帰となったムーキー・ベッツが出場。

 

ベッツが「2番・ライト」で戦列復帰

 

ベッツは、本人の希望もあってライトの守備位置に戻って出場。ゴールドグラブ賞を6度受賞した守り慣れたポジションだが、外野手の層が薄いドジャースにあって、ロバーツ監督も「ライトに戻ってもらうのが理にかなっていると思う」と説明。内野手コンバートから元の外野手に戻って出場した。

 

打順は指揮官が先日もメディアに言及した開幕時の1番から2番に変更。「2番・ライト」でスタメン出場した。

 

ドジャースは大谷、ベッツ、フレディ・フリーマンというMVPトリオが揃い打線に破壊力が増した。

 

そのベッツの第1打席は、相手先発フレディ・ペラルタに内側のデッドボールすれすれの4シームで揺さぶりをかけられ後に高めスライダーを豪快にフルスイングして空振り三振に倒れた。

 

しかし、3回二死3塁で迎えた第2打席。2ボール1ストライクからの4球目、内角の4シームを振り抜くと、打球は大きなアーチを描き、左翼最前列へ吸い込まれた。

 

 

 

 

外側から内側を攻める相手の配給を読み切ったベッツの技ありの復帰弾だった。これでチームに勢いが出た。

 

ベッツのホームランは6月6日(同7日)のパイレーツ戦以来、スーパースターの復活を印象付ける67日ぶりの11号2ランになった。ベッツはこの日、4打数2安打で3打点1盗塁だった。

 

そして5回の無死1塁の場面では大谷が左中間へ特大の36号2ランを放ち、4対0とリードを広げた。

 

先発のクレイトン・カーショウも6回途中まで被安打3の失点1。7回をアレックス・ベシア、8回は新加入のマイケル・コペック、最終回はダニエル・ハドソンが無失点に抑えてドジャースが5対2で勝利。カーショウは今季初勝利(2敗)、通算211勝目(92敗)の勝利投手だった。

 

 

大谷、ベッツのアベック弾は今季3度目

 

 

大谷の第1打席はセンターライナー、第2打席はセカンドゴロに倒れたが、5回の無死1塁の第3打席で3試合ぶりの36号2ランを放った。3ボールノーストライクからの4球目、真ん中外側のボール球を逆方向に運んだ。これで本塁打王争いでリーグ単独トップに立った。

 

 

 

 

 

第4打席は四球を選び今季33個目(リーグ2位タイ)の盗塁に成功。この日は4打席に立って3打数1安打、2打点、1四球、1盗塁の活躍でチームの勝利に貢献した。これで今季の打撃成績は打率.298、本塁打36、打点85、盗塁33、出塁率.386、OPS1.007となっている。

 

地区2位のパドレスダイヤモンドバックスに追い上げられているドジャースは13連戦中だが、パイレーツをホームでスイープして3連勝と幸先の良いスタート。敵地での首位対決もMVPトリオの活躍で4連勝を飾り、今季70勝をリーグ最速で決めた。

 

予定通り故障者たちが戦列に復帰してロースターも厚みが増した。あとはデッドライン前に補強したトミー・エドマン内野手や山本由伸の先発ローテーション復帰に期待したい。