ドジャースの山本由伸投手は28日(日本時間29日)、敵地レンジャーズとのオープン戦で2回無失点とまずまずのスタートを切ったようだ。
MLB2024 オープン戦
山本は初回にセミエンを4シームで空振り三球三振に仕留め、続くカーターにセンター前に運ばれるとラングフォードを三塁ゴロ併殺打に仕留めた。初回を11球だった。
2回にはロウ、タベラスからスプリットで2つの三振を奪った。
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— MLB (@MLB) February 28, 2024
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まだまだ調整段階だが、この日の最速は96マイル(約154.5キロ)。ピッチカウント19球で16球がストライク。2イニングで被安打1、奪三振3、無四球無失点だった。
バッテリーを組んだベテラン捕手オースティン・バーンズは「彼は素晴らしいよ。本当にいいものを持っているし、制球も素晴らしい」と絶賛した。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の中継インタビューでもバーンズは、「彼は色んなことができる。速球は内角にも外角にも投げ切ることができるし、ナックルのような回転をする打ちずらいスプリットもある。カウントが悪くなっても、変化球を投げることができる」と山本の投球内容を絶賛した。
「ヨシはピンポイントに四隅に投げることができる」と制球の良さをベテラン捕手は認めた。
ただし、地元放送局の解説者が指摘したように捕手のサインを確認するとき山本は顔とほぼ同じ高さにグローブを構えるため、センターカメラからグローブの中が確認できる状態になっていた。
この為、ボールを挟むようにして投げるスプリットなら、センターカメラの映像でも指の動きが確認できたようだ。
オリックス時代は気にならなかったのですが…
— 菊地 慶剛(Yoshitaka Kikuchi) (@joshkikuchi) February 29, 2024
ドジャース担当解説者が指摘する山本由伸の投球に垣間見られた気になるポイント(菊地慶剛)#Yahooニュースhttps://t.co/EUZDXv8yy5 #MLB #ドジャース #山本由伸 #実戦初登板 #TV解説者 #リック・マンデイ #サイン盗み #センターカメラ
電子機器によるサイン盗みはアストロズによるサイン盗み騒動以来、MLBでは禁止されている。また、球場によってセンターカメラの位置が変わるので、すべての球場でグローブの中を確認できるか定かではないと菊地は言及しているが、山本やドジャースは何らかの対策を講じていくことになるのだろうか。
NPBのオリックス時代は2021年から3年連続MVPと沢村賞受賞という圧巻の成績を残し、ポスティングシステムを行使して12年総額3億2500万ドルという大谷を除くと投手最高額となる超大型契約を結んだ山本。
このまま順調に調整が進めば山本は、3月20日から韓国で行われるパドレスとの開幕2連戦で公式戦デビューする予定となっている。