MLB メジャーリーグ物語

海を渡ったサムライ・メジャーリーガーたち

山本由伸が完璧な制球でゲームを支配 エドマン殊勲の6号3ラン

 

今季4度目の先発登板となった山本由伸がダートな球(鋭い球)でカブス打線を翻弄した。西地区3位のドジャースがホームに中地区首位のカブスを迎えた3ゲームシリーズのGAME1は山本の力投でドジャースが3対0と先勝している。

 

 

MLB2025 GAMEDAY

 

山本由伸(現地2025年4月11日)

 

山本由伸、圧巻の6回無失点

 

これまでは立ち上がりから1巡目に不安定感があった山本だが、この日はいきなり先頭のイアン・ハップをスプリットで空振り三振に仕留めると、リーグトップクラスの強打者カイル・タッカーを96.7マイル(約156キロ)の4シームで見逃し三振。

 

山本がアウトローに投じた完璧な制球だった。3番鈴木誠也もライトフライに打ち取って上々のスタート。

 

2回にも4番マイケル・ブッシュを空振りの三振、6番ニコ・ホーナーを見逃しの三振に切り取る危なげない序盤のマウンドだった。

 

 

 

 

4回まで打者10人を完ぺきに抑える好投だったが、4回表一死から2番カイル・タッカーに初安打となる二塁打を許し、続く鈴木にもライトへのヒットを許したものの、鈴木の走塁ミスにも助けられ、ピンチを切り抜けた。

 

 

キレのある球を際どいコーナーにビシビシ投げこむコマンドの良さが目立った山本。

 

5回、6回は外野フライすら打たせない圧巻の投球で6イニング103球(今季最多)を投げて20人の打者に与えたヒットは2本のみ、与四球1、奪った三振は9、失点0の内容で、完全にゲームを支配していた。

 

 

 

 

相手の左腕マシュー・ボイドに2安打に抑えられていたドジャース打線も6回裏一死からテオスカー・ヘルナンデスがヒットで出塁。この試合から戦列復帰した4番フレディ・フリーマンは死球

 

そして、この試合のもう一人のヒーロー、トミー・エドマンが右打席で、カブス先発のボイドから本塁打王争いのメジャートップに並ぶ6号先制3ランをレフトスタンドに叩き込んだ。

 

この殊勲打にベンチでは先発の山本がガッツポーズして喜び、大谷が恒例の「ヒマワリの種シャワー」で祝福した。これまで13本がキャリアハイだったエドマンの本塁打数だが、今季は量産して30本ぐらいまで届きそうなペースだ。

 

 

 

 

試合は、山本に2勝目(1敗、防御率1.23)がつき。4番手のタナー・スコットが4セーブ目を挙げた。

 

大谷は4打数ノーヒット。開幕からの連続試合出塁が14、昨季から継続していた連続試合出塁も29でストップした。

 

大谷の今季の打撃成績は打率.293、OPS.958。一方、カブス鈴木誠也は「3番・DH」でスタメン出場して3打数1安打。連続試合安打を4に伸ばしたが、4回の走塁ミスは反省点だろう。鈴木の今季の打撃成績は打率.302、OPS.956。