このオフはロイヤルズの積極補強が目立つがパイレーツもそれなりの補強に動いている。普段は控えめなスモール・バジェット(低予算)の両球団だけに珍しいといえるかもしれない。
MLB契約情報
パイレーツがゴンザレスの次はペレスを獲得
MLB公式サイトが関係者から得た情報を伝えているが、パイレーツはレンジャーズからFAとなっていた左腕マーティン・ペレスと1年800万ドルの契約で合意した。
ペレスはメジャーキャリア12年。ベネズエラ出身の32歳左腕で、レンジャーズファンにはなじみの深い選手だが、2012年にレンジャーズでメジャーデビューしてツインズ、レッドソックスを経てレンジャーズに復帰。
レンジャーズでは在籍9年間で208試合(うち先発180試合)、65勝61敗、防御率4.30(FIP4.30)。3チームで通算85勝している。
.@Pirates, Martín Pérez reportedly agree to deal, per @MLBNetwork Insider @JonHeyman. pic.twitter.com/Fqt19ZPyrQ
— MLB (@MLB) December 18, 2023
地味なタイプだが、計6度の2ケタ勝利とレンジャーズに復帰した2022年には32試合の先発でキャリアハイの防御率2.89と活躍。夏のオールスターにも選出された。
今季は、35試合(うち20試合先発)で141.2イニングを投げ、10勝4敗、2ホールド、防御率4.45、93奪三振。
レンジャーズは夏に勝負に出て、フラッグディール・トレードで、マックス・シャーザーとジョーダン・モンゴメリーを補強。その影響もあってペレスはブルペン要員にまわされた。
パイレーツは4月に20勝9敗で好発進して首位通過。5月終了時点でも2位をキープしていたが、最終順位は地区4位。けっして優勝を狙えるチームでもなく先発ローテにも実績があるのはミッチ・ケラーと新戦力のマルコ・ゴンザレスぐらい。そこにペレスが加わった。
昨年は、レンジャーズからのクオリファイング・オファーを受託して1965万ドルの年俸だったペレス。今季は大幅ダウンの1年800万ドルの契約になったが、そのチームの先発3番手として活躍の場を得て良かったかもしれない。