MLB メジャーリーグ物語

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MLBドラフト 来季の指名順確定!強運ガーディアンズが初の全体1位指名権獲得 

 

テネシー州ナッシュビルで開催されている一大ジョブフェア「MLB ウィンターミーティング」で5日(日本時間6日)、ドラフト1巡目の指名順を抽選で決める「ドラフト・ロッタリー」が開催された。

 

 

MLB2024 ドラフト

 



2年目のMLB「ドラフト・ロッタリー制」

 

MLBのドラフトではタンキング対策として、昨年から全体6位までの指名権にロッタリー制度が採用されており、6チームの抽選によって指名順が決定されるシステムに変わった。この制度はバスケットのプロリーグNBAでも行われている制度だ。

 

この抽選にはポストシーズンに進出できなかった18チームに参加権(下記の18チーム)が与えられ、基本的には勝率の低かったチームに、より高いオッズが与えられることになるのだが・・・。

 

ロッタリー対象チームの全体1位指名権を得る確率

1 アスレチックス 18.3%
2 ロイヤルズ 18.3%
3 ロッキーズ 18.3%
4 ホワイトソックス 14.7%
5 カージナルス 8.3%
6 エンゼルス 6.1%
7 メッツ 4.3%
8 パイレーツ 3.0%
9 ガーディアンズ 2.0%
10 ナショナルズ(ロッタリー対象外)
11 タイガース 1.6%
12 レッドソックス 1.2%
13 ジャイアンツ 1.0%
14 レッズ 0.9%
15 パドレス 0.7%
16 ヤンキース 0.6%
17 カブス 0.4%
18 マリナーズ 0.2%

 

また、全体7位以降の指名権は勝率の低いほうのチームから順に与えられるため、今季の勝率がワースト1位だったアスレチックスは、ロッタリーの結果、全体6位までの指名権を得られなかった場合でも全体7位の指名権を得る。

 

 

 

ガーディアンズが初の全体1位指名権を獲得

 

抽選の結果、ガーディアンズが球団史上初となる全体1位指名権を獲得している。

 

ガーディアンズが1位の指名権を得る確率は2.0%だったが、チーム史上初のドラフト全体1位の指名権を得た。


レギュラーシーズンに勝ち越したレッズは、メジャーで13番目に悪かったが、全体2位の指名権を得るというサプライズだった。

 

ロッキーズ、アスレチックス、ロイヤルズの最下位3チームは「全体1位指名権」を得る確率が最も高い18.3%だったが、抽選の結果、ロッキーズは全体3位、アスレチックスは全体4位、ロイヤルズは全体6位の指名権になった。


今季成績がメジャーで4番目に悪かったホワイトソックスは全体5位の指名権を獲得している。このあたりのチームは順当どおり上位の指名権を得たことになる。

 

なお、ポストシーズンに進出した12チームの指名順は、ポストシーズンの結果に従って決まり、ナ・リーグ優勝のダイヤモンドバックスが全体29位、ワールドシリーズ制覇のレンジャーズが30球団で最も遅い全体30位となる。

 

確定した2024年ドラフトの全体30位までの指名順

 

1 ガーディアンズ
2 レッズ
3 ロッキーズ
4 アスレチックス
5 ホワイトソックス
6 ロイヤルズ
7 カージナルス
8 エンゼルス
9 パイレーツ
10 ナショナルズ
11 タイガース
12 レッドソックス
13 ジャイアン
14 カブス
15 マリナーズ
16 マーリンズ
17 ブリュワーズ
18 レイズ
19 メッツ
20 ブルージェイズ
21 ツインズ
22 オリオールズ
23 ドジャース
24 ブレーブス
25 パドレス
26 ヤンキース
27 フィリーズ
28 アストロズ
29 ダイヤモンドバックス
30 レンジャーズ

 


ぜいたく税の2つ目の基準額を超過したペナルティによりメッツ、パドレスヤンキースの3チームの指名順が後退している。

 

 

※「収益分配金を支払う側のチームは前年にロッタリー対象の指名権を獲得していた場合、次のドラフトで全体10位より早い指名権を得られない」ため、今年のドラフトで全体2位指名権を獲得したナショナルズは、今季の勝率がワースト5位であるものの、指名できるのは最速でも全体10位という規定があり、ナショナルズは結局10位になった。