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【MLB移籍情報】タイガースとブリュワーズ間でトレード成立 キャナがタイガースへ

 

メジャーリーグワールドシリーズも終了しテーブルの下で進められてきた移籍市場も表面化、トレード市場にも動きがあった。

 

 

トレード情報

 



タイガースとブリュワーズ間でトレードが成立した。このトレードでタイガースはブリュワーズからマーク・キャナを獲得。交換要員としてマイナーリーガーを差し出した。

 

キャナはメジャーキャリア9年で来季は35歳。アスレチックスに7年在籍したことから個人的にはそのイメージが強い選手。外野のレフトを中心に各ポジションと内野の三塁、一塁を守ってきたユーティリティープレーヤーだ。

 

来季の契約は年俸1150万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)で、タイガースはこのオプションを行使するものとみられている。

 

 

 

 

今季はメッツから夏のフラッグディールトレードでブリュワーズに移籍。2チームでbWARで2.2。計139試合、打率.262、11本塁打、62打点、11盗塁、出塁率.355、OPS.755だった。

 

外野手レベルでは通算OPS.772とやや物足りない数字だが、メジャー9年間で四球率9.9%と高く、その分、出塁率も.349と高いのが彼を評価できるポイントでアドバンテージだろう。

 

タイガースの外野陣は右翼にライリー・グリーン、中堅パーカー・メドーズなど若手が多く経験不足で二人とも左打者。ここに計算できる右打ちのキャナを入れて打線のバランスと選手層の薄さをカバーすることも狙いだろう。

 

チーム再建途上のタイガース。複数年契約はハビアー・バエズ内野手ぐらいしか在籍していないのが現状。そのバエズも今季は136試合で打率.222、9本塁打、59打点、OPS.593と絶不調だった。

 

MLB公式サイトによるとキャナには引退したミゲル・カブレラの後釜としての役割が任せられる可能性もあるということだ。

 

タイガースのスコット・ハリス編成本部長はキャナを「出塁マシンだ。プランを持って打席に入ることができる選手」と高く評価している。

 

スモールマーケットゆえに資金力のないブリュワーズは、キャナの年俸1150万ドル分をペイロールから削減。多少でも補強資金に余裕を待たせることに成功した。