MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

筒香嘉智にア・リーグの4チームが熱視線、メジャー契約は?

 

海外FA権やポスティングシステムでメジャー移籍を目指す今季の日本人プレイヤー中で11月15日に申請手続きを完了している横浜DeNA筒香嘉智外野手に関する情報が入ってきた。

 

メジャーリーグ移籍情報 

 

筒香嘉智の契約は?メジャー移籍の可能性は??

 

MLBnetworkのジョン・モロシ氏が筒香に関する移籍情報をツイート。

 

それによれば12月19日午後5時(日本時間20日午前7時)の締切りまで残り2週間となった筒香に対して指名打者制度のあるアメリカン・リーグ(AL)のチームが候補に挙がり、下記の4チームが最も関心を示しているという。

 

 

ホワイトソックス(AL中部地区)

タイガース(AL中部地区)

ツインズ(AL中部地区)

ブルージェイズ(AL東部地区)

 

 

 

 

28歳の筒香は今季131試合で打率.272、29本塁打、79打点、出塁率.388、長打率.511のOPS.899だった。

 

 

筒香の長打力に注目

 

NPBキャリア10年間の通算では打率.285、205本塁打、613打点、出塁率.382、長打率.528、OPS.910。この4年に限れば139本塁打を放ち、これは年平均35本ちかくになり、その長打力が注目されている。

 

ジョン・モロシがリストアップしたチームのなかでホワイトソックスは、チーム本塁打数リーグ13位、タイガースが同15位(リーグワースト)。

 

得点力もホワイトソックスがリーグ13位、タイガースが同15位。若手に切り替えて再建途上にあるチームだが、得点力の低い貧打線を考えての補強だ。

 

ホワイトソックスのデプスチャートを見ると外野手のレギュラーはレフトのエロイ・ヒメネス(31本塁打OPS.828)ぐらいで、彼も23歳の新人と実績不足。

 

ライトのレウリー・ガルシアは、キャリア7年で通算23本塁打(19年は8本塁打OPS.688)、センターのアダム・エンゲルもキャリア3年で通算18本塁打で、両者とも第4の外野手程度の実績しかない。しかも、ホワイトソックスの打線は長打力のある左打者が一人もいない。

 

タイガースはもっと酷く、この数年で再建モードに入り、チームの主力選手だったイアン・キンズラー内野手ジャスティン・アップトン外野手、J.D.マルティネス外野手を一気に放出。

 

今季は残っていたニコラス・カステヤノス外野手も放出して、40人枠の外野手登録で2ケタ本塁打の外野手がニコ・グッドラムの12本、クリスティン・スチュワートの10本とう貧打線で、この2チームは長打力のある外野手が補強ニーズになっている。

 

筒香の期限は12月19日午後5時(日本時間20日午前7時)。

 

今季FAの右翼手

ニコラス・カステヤノス(28歳/2.8)CHC/995万ドル

コール・カルフーン(32歳/2.5)LAA/1050万ドル

アビサイル・ガルシア(29歳/1.8)TB/450万ドル

キャメロン・メイビン(33歳/1.6)NYY/55万5000ドル

ヤシエル・プイーグ(29歳/1.2)CLE/970万ドル

マット・ジョイス(35歳/1.2)ATL/100万ドル

アダム・ジョーンズ(34歳/-0.1)ARI/450万ドル

メルキー・カブレラ(35歳/-0.7)PIT/115万ドル

ジョン・ジェイ(35歳/-0.9)CHW/400万ドル

 

 

 

ポスティングシステムとは? 

 

プロ野球選手が海外FA権取得前に米球界に移籍できる制度。申請期間は11月1日~12月5日。MLB事務局が契約可能選手を全30球団に通知後、譲渡金支払い意思のある球団と30日間交渉できる。

 

日本球団への譲渡金の額は、これまで日本の球団が設定し、上限2000万ドルだったが、新制度では選手の年俸総額に応じて決まる変動制に改定された。

 

新たな譲渡金は契約金、年俸、バイアウト(契約解除)額の総額のうち2500万ドルまで20%、2500万ドルから5000万ドルまで17・5%、5000万ドルを超えた分に15%を乗じた額を足して算出。

 

年度ごとに出来高払いの15%が追加譲渡金として支払われる。日本の球団が従来の上限2000万ドルを得るためには、契約総額約1億2000万ドルを超える必要がある。

 

※1億ドルは約108億円で換算