名将ブルース・ボウチー監督率いるレンジャーズがオリオールズを3連勝で破って2011年以来のリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)へコマを進めた。
MLB2023 ALDS
レンジャーズが2連勝で迎えたア・リーグ地区シリーズ(ALDS)のGAME3は10日(日本時間11日)、レンジャーズのグローブライフフィールドで行われた。
初のワールドシリーズ(WS)制覇を目指すレンジャーズは、初回に2番コーリー・シーガーのソロ弾で先制。
2回にはアドリス・ガルシアの3点本塁打などで6対0とリードを広げ優位な展開。
先発したネイサン・イオバルディも7イニングを98球、被安打5、奪三振7、失点1の期待通りの好投で、投打がかみ合ったレンジャーズがオリオールズを3連勝で下してALCS進出を決めた。
This is his house. #GoAndTakeIt pic.twitter.com/8WzAzsB9cL
— Texas Rangers (@Rangers) October 11, 2023
シーガーは、「レンジャーズが1度もワールドシリーズで優勝したことがないと聞き、それに向けてチームの一員としてフィールドに立ち、歩んでいけるということにとても興奮した。そして今、ほぼ、ヤングGMが当時示したプラン通りに物事が進んでいる」と笑顔でコメントした。
1969年以来最低!?AL東の3球団で0勝7敗
3連敗したオリオールズはリーグ最多のシーズン101勝を挙げ、最高勝率.623で第1シードだったが、短期決戦の難しさで1勝もできなかった。
オリオールズだけではない、ア・リーグ東地区のチームがプレーオフで1勝もできなかったのは、ワイルドカードを含むプレーオフが始まった1995年以降で初めてのことらしい。
東地区からはオリオールズ、レイズ、ブルージェイズの3チームがプレーオフに出場したが、やはりポストシーズンに経験豊富な名門ヤンキースやレッドソックスが出なければ勝てないのだろうか。
「ESPN」によると、同じ年のプレーオフで1つの地区が残した成績としては、0勝7敗は1969年の地区制導入後でワーストだという事だ。
The last time the AL East was swept in a postseason was 1990. The A's swept the Red Sox.
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) October 11, 2023
The 0-7 mark by the AL East this postseason is the worst by any division in a single postseason in the LCS Era (since 1969). https://t.co/iYvQ220jSE
レンジャーズは初のWS制覇成るか?
レンジャーズがリーグ優勝決定シリーズ(ALCS)まで進出するのは2010年と2011年以来、球団が1972年にテキサス州にフランチャイズを移転して3回目。
2010年はALDSでヤンキース、2011年はタイガースを4勝2敗で破って2年連続でWS進出を決めているが、ともに敗れているので今季こそ初制覇したいところ。
ALCSでの対戦相手は、前田健太の所属するツインズになるのか、それとも同じテキサス州(ヒューストン)がフランチャイズのアストロズと対戦するのか、現時点では決まっていない。
仮にテキサスダービーになれば盛り上がることは間違いないがレンジャーズ対アストロズは今季4勝9敗で、カモにされていたのでやり返すことができるか注目だ。
夏に補強したマックス・シャーザーが予定通り戦力として戻ってきて本来のピッチングができるのか、シリーズの行方を握るキーマンだけに気になるところだ。