MLB2023年のレギュラーシーズンが終了した。世界最高峰のリーグで奮闘した日本人選手たちの今季の成績を簡単にまとめてみた。
MLB2023
大谷翔平は昨日も紹介したので省略するが、メジャー1年目の吉田正尚はすぐに適応し、打率リーグ5位は、そのポテンシャルの高さを証明した。
同じく1年目の千賀滉大は、辛口のニューヨークメディアも高く評価していた。防御率リーグ2位で「サイヤング賞」にノミネートもされるだろう。
2年目の鈴木誠也は出遅れたが、8月以降に調子を上げ日本人の右打者としては最多本塁打数になるシーズン20本塁打をマーク。来季はコンスタントに活躍し、30本塁打&100打点の大台に期待したい。
菊池雄星は崖っぷちのシーズンだったが、先発ローテーションの一角を支えた1年だった。自己最多の11勝で防御率3点台は及第点の数字だったが、契約の残る来季はQS率をアップさせて200イニングを投げたい。
前田健太はまだまだやれそうなことを証明した1年だった。大谷同様、次の契約が楽しみだ。実績ある先発右腕を探している球団は多いので来季もMLBで活躍してくれるものと信じているが、広島の先輩・黒田博樹のパターンもあるので少ない確率だがNPBへ凱旋することも考えられる。
春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表の一員としてプレーしてくれたラーズ・ヌートバーは3度も故障離脱したが、最終的には既定打席もクリアして名門カージナルスのレギュラー選手として定着した1年だった。
ダルビッシュ有は物足りないシーズンだったが、春のWBCでは日本選手団の中心として若手のメンター役を務めるなどベテランとしての味のある存在だった。
なお、藤浪晋太郎、菊池雄星、前田健太は所属する球団のプレーオフ(PO)進出が決まった。よほどのことがない限り3人ともアクティブロースターに登録されるだろう。
吉田正尚(レッドソックス)
打率.289 15本塁打 72打点 8盗塁 OPS.783
千賀滉大(メッツ)
29試合 12勝7敗 防御率2.98 166.1回 202奪三振
鈴木誠也(カブス)
打率.285 20本塁打 74打点 6盗塁 OPS.842
菊池雄星(ブルージェイズ)
32試合 11勝6敗 防御率3.86 167.2回 181奪三振
前田健太(ツインズ)
21試合 6勝8敗 防御率4.23 104.1回 117奪三振
藤浪晋太郎(アスレチックス⇒オリオールズ)
64試合 7勝8敗2セーブ 防御率7.18 79回 83奪三振
ダルビッシュ有(パドレス)
24試合 8勝10敗 防御率4.56 136.1回 141奪三振
ラーズ・ヌートバー(カージナルス)
打率.261 14本塁打 46打点 11盗塁 OPS.785
【投手】23試合 10勝5敗 防御率3.14 132回 167奪三振
【打者】打率.304 44本塁打 95打点 20盗塁 OPS1.066