MLB2023年シーズンも終盤になり個人成績が気になるようになってきたが、ブレーブスのマット・オルソン内野手が11日(日本時間12日)、フィリーズとのダブルヘッダー第2戦で2本塁打を放ち、シーズン50本塁打の大台に乗せた。
MLB2023 GAMEDAY
オルソンはナ・リーグ「本塁打王」争いで2位に7本差をつけているが打点も127に伸ばし、2位24打点差をつけ2冠王の可能性も出てきた。
オルソンは3回2死一、二塁の第2打席。昨季エンゼルスに所属し、今季はオールスターにも出場した相手先発マイケル・ロレンゼンが投じた低めボール球の変化球を上手く捉えた。打球はライトスタンドへ飛び込む49号3ラン。3-4と1点差に迫った。
さらに3対7の6回、またもロレンゼンから今度はレフトスタンドへ2打席連発のソロで50号の大台に乗せた。
▽49号本塁打
Home run number 49 for Matt Olson! pic.twitter.com/L8Ex4trp9q
— MLB (@MLB) September 11, 2023
▽50号本塁打
Matt the bat!
— MLB (@MLB) September 12, 2023
Matt Olson is the first to 50 homers this season. 💪 pic.twitter.com/fdW39zBJrH
これで元楽天にも在籍したアンドリュー・ジョーンズが2005年に記録した球団最多記録の51本塁打に王手をかけた。直近9試合で7本塁打と2冠王獲得に向けて量産態勢に入った。
オルソンは2022年3月に1対4のトレードでブレーブスへ移籍。その翌日にブレーブスと2029年までの8年総額1億6800万ドルの契約延長に合意している。
メジャー8年目の今季は6月にキャリア200本塁打を記録。7月のオールスターゲームにも選出(2度目)されている。
30人しかいないシーズン「50本塁打」
メジャーリーグの長い歴史でも、1シーズンで50本塁打以上を放ったのは昨季までで30人、延べ47回しかない。ベーブ・ルースが4回で最多。ミッキー・マントルらが2回記録している。
オルソンで31人目になる。
2000年以降はアレックス・ロドリゲスが50本塁打を3回マークした。しかし、その後ESPNが行った単独インタビューでロドリゲスはレンジャーズ時代の2001年から2003年にかけてステロイド剤を使用していたことを認めて謝罪した。
ドーピング検査が実施されボールなどが厳しく管理されているMLBで50本塁打以上は価値のある記録ではないだろうか。
シーズン50本塁打達成プレーヤー
1930年
ハック・ウィルソン(カブス)56本
1932年
ジミー・フォックス(アスレチックス)58本
1938年
ジミー・フォックス(レッドソックス)50本
1938年
ハンク・グリーンバーグ(タイガース)58本
1947年
ジョニー・マイズ(ジャイアンツ)51本
1947年
ラルフ・カイナー(パイレーツ)51本
1949年
ラルフ・カイナー(パイレーツ)54本
1955年
ウィリー・メイズ(ジャイアンツ)51本
1965年
ウィリー・メイズ(ジャイアンツ)52本
1977年
ジョージ・フォスター(レッズ)52本
1990年
セシル・フィルダー(タイガース)51本
1995年
アルバート・ベル(インディアンス)50本
1996年
ブレイディ・アンダーソン(オリオールズ)50本
1996年
マーク・マグワイア(アスレチックス)52本
1997年
ケン・グリフィー・ジュニア(マリナーズ)56本
1998年
グレッグ・ボーン(パドレス)50本
1998年
ケン・グリフィー・ジュニア(マリナーズ)56本
2001年
アレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)52本
2001年
ルイス・ゴンザレス(ダイヤモンドバックス)57本
2002年
ジム・トーミ(インディアンス)52本
2002年
アレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)57本
2005年
アンドリュー・ジョーンズ(ブレーブス)51本
2007年
アレックス・ロドリゲス(ヤンキース)54本
2007年
プリンス・フィルダー(ブルワーズ)50本
2013年
クリス・デービス(オリオールズ)53本
2017年
ジャンカルロ・スタントン(マーリンズ)59本
2017年
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)52本
2019年
ピート・アロンソ(メッツ)53本
2022年
アーロン・ジャッジ(ヤンキース)62本