メジャーリーグは、ゼネラルマネジャー(GM)会議が9日(日本時間10日)、米カリフォルニア州のカールズバッドで本格的にスタート。
各球団のGMと選手の代理人が移籍交渉を行う会議だが、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMがメディアの取材に応じ来季の編成についてコメントしている。
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■補強の優先事項は遊撃手、中堅手や投手陣
報道をまとめると、来季のヤンキースの補強におけるプライオリティが見えてきた。補強は、まず遊撃手、次に中堅、また、先発ローテーションとブルペンの補強も検討しているようだ。
投手陣に関しては先発投手、リリーフ投手とも多くのチームが補強の優先事項だから、ヤンキースも積極的に動くということだろう。
遊撃手に関しては同GMによると既に大物遊撃手2名の代理人と話し合いを持ったという。具体的な名前は出ていないが、複数の報道から推測するとコーリー・シーガー、カルロス・コレアの2人だろう。
According to sources #Yankees are in conversation with agents for both Corey Seager and Carlos Correa #Confirmed
— Jim Bowden⚾️ (@JimBowdenGM) November 10, 2021
このうち、コーリー・シーガーが左打ちで右の大砲が多い打線の中にフィットすると思われる。
ヤンキースの遊撃手は今季、メジャー4年目のグレイバー・トーレス内野手が、二塁手からコンバートされていたが、リーグワースト3位の18失策。DRS-2、UZR-11.8とマイナーレベルで、打撃も本塁打9、wRC+94と低く、9月には2塁へ戻されていた。
トーレスに代わってジオ・アーシェラが遊撃手として起用されたが、彼も本塁打14、wRC+96で打撃力が平均レベルより低く、どちらの選手も名門ヤンキースの遊撃手としては物足りない数字だった。
今オフの補強次第では彼ら二人がヤンキースのアクティブ・ロースターに残るのは厳しいかもしれない。
Brian Cashman says he's engaged "two separate" conversations with agents representing free agent shortstops pic.twitter.com/Muop58Ejjn
— Yankees Videos (@snyyankees) November 9, 2021
■一塁手にマット・オルソン?
また、ヤンキースはアスレチックスで2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞したマット・オルソン一塁手の獲得に興味を示しているようだ。
ヤンキースは今季途中に左打ちの一塁手としてカブスからアンソニー・リゾ一塁手を獲得したが、シーズン終了後にFAとなっている。
リゾはヤンキースとの再契約を希望しているという報道もあったが、年俸1650万ドルと高額。それに比べオルソンの年俸は500万ドルで、年俸調停期間2年目の来季でも、リゾの年俸までは高騰しない。
27歳のオルソンは右投げ左打ち。今季は156試合に出場して打率.271、39本塁打、111打点、OPS.911の好成績をマーク。リゾの代役としてリーズナブルで戦力を落とすことなく補完できるメリットがある。