MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

大谷翔平 豪快26号同点ソロ HR、RBI、OPSでMLBトップ 先発左腕デトマーズも好投

 

大谷翔平所属のエンゼルスがホームにホワイトソックスを迎えての4連戦GAME1に9回サヨナラで勝利。大谷翔平は両リーグトップの同点26号アーチをライトスタンド中段に叩き込んで勝利に貢献している。

 

 

大谷翔平NEWS  

 

 

大谷は「3番DH」で出場し、1点ビハインドで迎えた4回1死走者なしの第2打席。カウント3-1から先発右腕ディラン・シースの5球目内角スライダーを捉えた。

 

打った瞬間にそれとわかる素晴らしい打球音だったが、右翼スタンド中段に運んだ。

 

打球速度113マイル(約182キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)、打球角度36度の高く遠くに舞いあがったムーンライトショットだった。

 

 

ESPNによると、今季8本目の440フィート(約134メートル)超えはブレーブスのアクーニャJr.と並んでメジャーで今季最多だという。

 

 

これで本塁打部門で、両リーグトップを独走する26号。この日は第1打席が見逃しの三振、第3打席が空振りの三振、9回の第4打席は貴重な四球で3打数、1安打(1本塁打)、1四球。

 

大谷の今季の打撃成績は打率.297、26本塁打、62打点、11盗塁、OPS1.009。本塁打、打点、OPSはそれぞれ両リーグトップだ。

 

 

デトマーズの好投が勝利の要因

 

試合展開はエンゼルス先発の23歳左腕リード・デトマーズが7イニング105球で被安打2、奪三振10、失点1の好投。デトマーズは、ここ3試合で18.2イニング投げて失点はわずかに2、防御率0.96。今季の防御率も3点台(ERA3.77)に改善してきた。

 

しかし、相手の好投手、ディラン・シースも6イニングで奪三振10。大谷に献上したソロ本塁打による1失点に抑える好投で緊迫した投手戦だった。

 

 

「トラウタニ」のダブルスチールが功を奏す

 

この場面でマイク・トラウト、大谷の「トラウタニ」がダブルスチールを成功させる。

 

続くブランドン・ドルーリーはカウント1-2から空振り三振に倒れたが、ロッキーズからトレード移籍後、初スタメンの5番マイク・ムスタカスの打席でバマーの暴投を捕手が後逸し、トラウトが生還してエンゼルスがサヨナラ勝利を収めた。

 

土壇場で脚を絡めた攻撃が功を奏した。オールスターブレイク前の大事な13連戦の最初の3連戦を1勝2敗と負け越してホームに帰ってきたエンゼルスだったが、トラウタニのダブルスチールがハマって、勝利を呼び込んだ。

 

デトマーズの好投とチームリーダーであるトラウタニの勝利にかける執念が勝利を呼び込んだ。相手の好投手シースからのGAME1勝利は大きいだろう。

 

この日は地区2位アストロズは試合がなく、首位レンジャーズは敗れたので、エンゼルスとレンジャーズは5.0ゲーム差。ワイルドカードでは圏内まで0.5ゲーム差。データサイトによるプレーオフ進出確立は37%。

 

 

 

 

 

エンゼルスラインナップ

 

1 ミッキー・モニアック(RF)

2 マイク・トラウト(CF)

3 大谷翔平(DH)

4 ブランドン・ドルーリー(2B)

5 マイク・ムスタカス(1B)

6 テイラー・ウォード(RF)

7 マット・サイス(C)

8 ルイス・レンヒーフォ(3B)

9 デビット・フレッチャー(SS)

 

 

エンゼルスは投手、内野手で負傷者が続出しているが、マイナーから昇格させた若手を試したうえで、それでも足りない選手をミナシアンGMが早めに補強している。

 

マイク・ムスタカスは本来、3Bだろう。エドゥアルド・エスコバーはユーティリティーなので内野の各ポジションOK。すでに結果を出している。この試合ではアメリカ市民権を受けるために制限リスト入りして、その枠にジョー・アデル外野手がコールアップされた。

 

レンヒーフォの3Bは接戦した場面で心配が残るので、本来は内野の控えだろう。1Bは右打ちのレンフローに経験を積ませた方が良い。ジャレッド・ウォルッシュの体調が戻ればツープラトンでの起用も考えられるからだ。

 

またクリス・オーキー捕手はウェーバーを通過し、3Aソルトレークでのプレーを受け入れたことも発表された。

 

内野でエスコバーやムスタカスらのベテランがどれだけ活躍するかも注目だ。

 

この戦力でトレードデッドライン前までに5勝~10勝の貯金を作ることができれば、あとは先発投手の獲得に期待したい。