大谷翔平所属のエンゼルスがホームにホワイトソックスを迎えての4連戦GAME1に9回サヨナラで勝利。大谷翔平は両リーグトップの同点26号アーチをライトスタンド中段に叩き込んで勝利に貢献している。
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大谷は「3番DH」で出場し、1点ビハインドで迎えた4回1死走者なしの第2打席。カウント3-1から先発右腕ディラン・シースの5球目内角スライダーを捉えた。
打った瞬間にそれとわかる素晴らしい打球音だったが、右翼スタンド中段に運んだ。
打球速度113マイル(約182キロ)、飛距離446フィート(約136メートル)、打球角度36度の高く遠くに舞いあがったムーンライトショットだった。
ESPNによると、今季8本目の440フィート(約134メートル)超えはブレーブスのアクーニャJr.と並んでメジャーで今季最多だという。
just a casual Shohei shot to the moon 🌙#GoHalos pic.twitter.com/yUaXev7jxa
— Los Angeles Angels (@Angels) June 27, 2023
これで本塁打部門で、両リーグトップを独走する26号。この日は第1打席が見逃しの三振、第3打席が空振りの三振、9回の第4打席は貴重な四球で3打数、1安打(1本塁打)、1四球。
大谷の今季の打撃成績は打率.297、26本塁打、62打点、11盗塁、OPS1.009。本塁打、打点、OPSはそれぞれ両リーグトップだ。
Wait till you Reid this pitching line. 😎 pic.twitter.com/fSEgLxpAs7
— MLB (@MLB) June 27, 2023
デトマーズの好投が勝利の要因
試合展開はエンゼルス先発の23歳左腕リード・デトマーズが7イニング105球で被安打2、奪三振10、失点1の好投。デトマーズは、ここ3試合で18.2イニング投げて失点はわずかに2、防御率0.96。今季の防御率も3点台(ERA3.77)に改善してきた。
しかし、相手の好投手、ディラン・シースも6イニングで奪三振10。大谷に献上したソロ本塁打による1失点に抑える好投で緊迫した投手戦だった。
「トラウタニ」のダブルスチールが功を奏す
この場面でマイク・トラウト、大谷の「トラウタニ」がダブルスチールを成功させる。
続くブランドン・ドルーリーはカウント1-2から空振り三振に倒れたが、ロッキーズからトレード移籍後、初スタメンの5番マイク・ムスタカスの打席でバマーの暴投を捕手が後逸し、トラウトが生還してエンゼルスがサヨナラ勝利を収めた。
土壇場で脚を絡めた攻撃が功を奏した。オールスターブレイク前の大事な13連戦の最初の3連戦を1勝2敗と負け越してホームに帰ってきたエンゼルスだったが、トラウタニのダブルスチールがハマって、勝利を呼び込んだ。
デトマーズの好投とチームリーダーであるトラウタニの勝利にかける執念が勝利を呼び込んだ。相手の好投手シースからのGAME1勝利は大きいだろう。
この日は地区2位アストロズは試合がなく、首位レンジャーズは敗れたので、エンゼルスとレンジャーズは5.0ゲーム差。ワイルドカードでは圏内まで0.5ゲーム差。データサイトによるプレーオフ進出確立は37%。
#Angels Lineup⚾ Chicago White Sox vs Los Angeles Angels June 26, 2023, 6:38 PM PST Angel Stadium🌴 Reid Detmers vs Dylan Cease#CHWvsLAA #GoHalos #大谷翔平 #Ohtani pic.twitter.com/6Lxw5ygoBQ
— Anaheim Sports (@AnaheimSports1) June 26, 2023
エンゼルスラインナップ
1 ミッキー・モニアック(RF)
2 マイク・トラウト(CF)
3 大谷翔平(DH)
4 ブランドン・ドルーリー(2B)
5 マイク・ムスタカス(1B)
6 テイラー・ウォード(RF)
7 マット・サイス(C)
8 ルイス・レンヒーフォ(3B)
9 デビット・フレッチャー(SS)
エンゼルスは投手、内野手で負傷者が続出しているが、マイナーから昇格させた若手を試したうえで、それでも足りない選手をミナシアンGMが早めに補強している。
マイク・ムスタカスは本来、3Bだろう。エドゥアルド・エスコバーはユーティリティーなので内野の各ポジションOK。すでに結果を出している。この試合ではアメリカ市民権を受けるために制限リスト入りして、その枠にジョー・アデル外野手がコールアップされた。
レンヒーフォの3Bは接戦した場面で心配が残るので、本来は内野の控えだろう。1Bは右打ちのレンフローに経験を積ませた方が良い。ジャレッド・ウォルッシュの体調が戻ればツープラトンでの起用も考えられるからだ。
またクリス・オーキー捕手はウェーバーを通過し、3Aソルトレークでのプレーを受け入れたことも発表された。
内野でエスコバーやムスタカスらのベテランがどれだけ活躍するかも注目だ。
この戦力でトレードデッドライン前までに5勝~10勝の貯金を作ることができれば、あとは先発投手の獲得に期待したい。