「俺たちのエースはコイツだ!」と題してこのブログでも毎年注目している開幕投手。
プライドの高いメジャーリーガー、とくに“エリートスターター”と呼ばれる先発ローテーションのトップクラスの投手たちにとっては、開幕戦のマウンドに立つことほどプライドをくすぐられることはないだろう。
開幕投手 情報
2022年シーズンの開幕投手情報を紹介していきたい。春の球音が近づき開幕が待ち遠しい季節になってきた。
大谷翔平が開幕投手に
現地時間3月25日(日本時間26日)、誰もが予想したとおり大谷翔平が開幕投手に指名された。
マドン監督が「ショウヘイ・オオタニが開幕戦で登板する」とメディアに公表した。4月7日(同8日)の本拠地アナハイムでのアストロズ戦。
日本人選手では7人目。自身メジャー5年目で初の栄誉だ。しかも打者としても出場する“リアル二刀流”だ。
強敵アストロズ打線なので、数年前のアストロズ戦のイメージがあってちょっと心配もあるが、とりあえず5イニング75球前後が投げれたらいいぐらいの感じで見守りたい。
News: Shohei Ohtani is pitching opening day for the Angels.
— Sam Blum (@SamBlum3) March 25, 2022
降板後もDHとして打席に立てる「大谷ルール」があるので、開幕戦の好打に期待したい。でも、相手がアストロズだから研究してくるだろうなぁ...。
ドジャースはビューラーが開幕投手
フリーマンが新加入してビースト打線になったドジャースは、デーブ・ロバーツ監督がウォーカー・ビューラーを開幕投手に指名した。
27歳のビューラーは、初の大役。昨季は33試合に先発して207回2/3を投げ、16勝4敗、防御率2.47、奪三振212の好成績をマーク。2019年に続いて2年連続2度目のオールスター・ゲーム選出を果たした。
打線に比べ先発ローテーションの後半に不安が残るドジャースだが、それだけにビューラーとクレイトン・カーショーでは確実に勝ちたいところだ。
フィリーズはアーロン・ノラが開幕投手
フィリーズのジョー・ジラルディ監督はパイレーツとのオープン戦の試合後に、アーロン・ノラが開幕投手になることを発表した。5年連続5度目。
昨季は32試合に先発して180回2/3イニング、9勝9敗、防御率4.63、FIP3.37、奪三振223。昨年6月25日のメッツ戦で10者連続奪三振をマークしている。
これは1970年4月22日にトム・シーバーが記録して以来51年ぶり、メジャー史上2人目となる快挙だった(その後、8月にはコービン・バーンズも記録)
その他では、レッズの開幕投手をタイラー・マーリーが務めることが発表されている。
すでに発表されている開幕投手たち
メッツはジェイコブ・デグロム
マックス・シャーザーの加入があってもデグロムへの信頼は揺るがない。故障が心配な投手だが、開幕投手は4年連続4度目。
ちなみにメッツではトム・シーバーが11度。ドワイト・グッデンが8度で、4度目の開幕投手は球団史上3位。
レッドソックスはネイサン・イオバルディ
イオバルディは2020年から3年連続3度目の開幕投手。レッドソックスの投手では、ペドロ・マルティネスとジョン・レスターに次いで3人目らしい。今季の開幕戦は同地区ライバルのヤンキースだから全米注目のカードだ。
タイガースはエドゥアルド・ロドリゲス
タイガースの開幕投手は5年7700万ドルの契約で加入したロドリゲスが先発予定。レッドソックス時代の6年間では開幕投手の経験はなく今回が初の大役になる。
タイガースの開幕投手と言えばジャスティン・バーランダーを思い出す。
バーランダーは2008年から2017年まで10年間で9度の開幕投手を務めた。ロドリゲスは2015年のデビット・プライス以来の左腕投手だ。ちなみに2000年のタイガース開幕投手は野茂英雄氏が務めている。