メジャーリーグファンの憧れの地、セントルイス・カージナルスが15連勝を飾った。
勝負どころのシーズン終盤に球団新記録の15連勝。破竹の15連勝だ。全米屈指のベースボールタウンはおそらく熱狂しているに違いない。
MLB2021
カージナルス 8
カブス 5
@リグリー・フィールド
このブログでも少しだけ紹介したが、前日のダブルヘッダーに連勝して球団記録の14連勝に並んでいたカージナルスは現地25日(日本時間26日)、逆転で1935年7月の14連勝を86年ぶりに更新する球団新記録の15連勝を達成した。
試合経過に関しては.MLB公式サイト「MLB.com」の日本語版(http://www.mlb.jp/category/movie/#44791)を参考にしていただきたい。
■MLB2021を盛り上げる常勝軍団カージナルスの反撃
40歳右腕アダム・ウェインライトが2000奪三振到達、その女房役のヤディアー・モリーナも来季の契約更新が決まり、こうしたメジャーを代表する大ベテランたちが躍動しているチームが元気なのはメジャーファンにとっては嬉しいニュースだ。
中部地区はカブスが夏のファイヤーセールでチームを解体。カージナルスの序盤の不振で、ブルワーズが独走態勢で面白くなかっただけに、カージナルスの15連勝はMLB全体にとっても明るいニュースだ。
これでカージナルスは3年連続のポストシーズン進出決定までマジック3になっている。同地区でワイルドカード最終枠を狙う秋山翔吾所属のレッズも厳しくなってきた。
伝統を重んじ、丁寧に準備し、正しい方法でプレーすることに重点を置くいわゆるスタイルは“カージナル・ウェイ”と呼ばれている。
電子機器を駆使して不正な“サイン盗み”でトップに駆け上がった球団とはわけが違う。
イチローがタイ・カッブ超えの日米通算4192安打を打った時、メジャー通算3000安打に迫った時にも惜しみない拍手を送ってくれた。あの時のスタンディング・オベーションは今でも記憶に残っている。このブログでも紹介した。
■勝利のフィロソフィーがあるカージナルス
19世紀からの長い歴史がありながら極端に低迷する時期のないカージナルス。
ヤンキースに次ぐワールドシリーズ11回の制覇。リーグ優勝23回。この10年間でも7回プレーオフに進出している。
このチームには勝利のフィロソフィー(哲学)があるような気がする。
近年ではポール・ゴールドシュミットやノーラン・アレナードをFAで補強したものの、けっして派手な補強をせず、長期的視野でのチームづくりを進めている。そんなイメージのあるMLBでは数少ない「モデル・フランチャイズ」かもしれない。
A straight hand of Cards!
15-in-a-row is a team record! 🔥 pic.twitter.com/QDphAYlRL9
— MLB (@MLB) September 25, 2021