エンゼルスファンには朗報だろう。2年目のジョー・アデルが今季1号になるグランドスラムで快勝している。
普通の選手の満塁弾なら記事にしないのだが、にわかエンゼルスファンの筆者でも注目しているプロスペクトの活躍だから記しておきたい。
MLB2022
エンゼルス 8
タイガース 2
エンゼルスが敵地デトロイトのコメリカ・パークに乗り込んで開催されたエンゼルス対タイガースの5回戦は17日(日本時間18日)、2対2の同点で迎えた9回にエンゼルスがタイガースのクローザー左腕グレゴリー・ソトを攻略。
Now entering the Jo Fly Zone 🚀 pic.twitter.com/p1Wc9iFKiw
— Los Angeles Angels (@Angels) August 18, 2021
ジョー・アデルの1号グランドスラムで勝ち越しに成功。その後もカート・スズキの4号ソロなどで2点を追加しエンゼルスが勝利。勝率5割以下の球団にはめっぽう強いエンゼルスだが、対タイガース戦もこれで4勝1敗。5割ライン復帰まで、あと1になった。
エンゼルスファン期待の若手アデル外野手
ジョー・アデル外野手は、エンゼルスファンならご存じの方も多い若手有望株。もとは2017年にドラフト1巡指名(全体10位)でエンゼルスに入団したドライチ選手だ。
ケンタッキー州バラード高を卒業。2017年のルーキーリーグ、ルーキー・アドバンスドで打率.325、OPS.908と好成績を残し、18年は1Aからスタート。1A、1Aアドバンスドでも順調に結果を残し、マイナーリーガーのオールスター戦「MLBフューチャーズゲーム」にも選出。
NFLからドラフト指名されたこともある父親譲りの身体能力は特筆でMLBパイプラインのプロスペクトランキングでチーム1位だったこともあった。
昨年、満を持して昇格したが、38試合で打率.161、本塁打3、OPS.478と結果を出せず、外野守備でも拙守が目立ったことから今季は経験を積ませる意味で3Aスタートだった。
そして、マイナー3Aで73試合に出場し、打率.343、本塁打23、打点69をマークし、8月3日(日本時間4日)にメジャー昇格。
ここまで、打率.231、本塁打1、2塁打4、出塁率.286、OPS.651と、負傷者の多かった外野陣の中にあって、もう一人のプロスペクトであるブランドン・マーシュ外野手とともに起用されている。
まだまだ物足りない部分もあるが、今日のグランドスラムがきっかけになって長打率をアップさせれば、来季終了後には正左翼手のジャスティン・アップトンもフリーエージェントになるので、その後釜として期待できるだろう(もう少し数字を伸ばせばの条件付きだが...)。
■きょうの大谷翔平は?
大谷翔平投手は「1番・指名打者」で先発出場。1番を打つのは8試合連続。
初回の第1打席で2試合ぶり安打となる痛烈な中前打を放ち、その後、二盗に成功(今季の盗塁18)。1点目のホームを踏むと、6打席に立ったが、3四球で結局3打数1安打1盗塁だった。
1試合3四球は今季5度目。安打も含めて4出塁とチームに貢献している。
今季の打率は.269、本塁打39(2塁打25、3塁打5)、打点86、盗塁18、出塁率.364、長打率.644、OPS1.008。
明日のタイガース戦GAME2は、今季8勝目をかけて先発マウンドに上がる。メジャーの球数制限もあり難しいかもしれないが8イニングを投げれば今季100イニングに到達する。
そうなれば最近、巷で話題になっている、1シーズンで「100安打、100イニング、100奪三振」という1900年以降、誰も成し遂げていない金字塔を達成することになる。
負傷だけはしないように日本から祈りたい。