開幕から49奪三振で無四球継続中
いろんな記録があるものだが、ブリュワーズのコービン・バーンズ投手が凄い記録を塗り替えるかもしれない。ここまで開幕から5試合に登板して2勝2敗、49三振を奪って未だに無四球を続けている。
覚醒した4年目右腕
バーンズはメジャー4年目の26歳。4月26日(日本時間27日)のアスレチックス戦では、記録まであと2まで迫った6回にアスレチックス打線につかまり4失点。記録を意識するあまりボールが中に集まったとの指摘もあるが、9奪三振で無四球。
開幕から無四球での通算奪三振数の記録は2017年にドジャースのクローザー、ケンリー・ジャンセンが記録した51奪三振。
2018年7月にメジャーデビューして19年には先発に転向したが、ブルペンでも結果を残せず32試合に登板し1勝5敗1セーブ、防御率8.82だった。
その男が覚醒したのだから分からないものだ。ただ、昨季は12試合に登板し4勝1敗、防御率2.11と手応えを感じたシーズンだった。
好調の原因はフォーシーム主体の投球からカットボール、シンカー、スライダーを織り交ぜるボールを動かすスタイルに変えたことが理由だという。
Corbin Burnes, 98mph Sinker movement (a ball, but geez) pic.twitter.com/FXrK978nFw
— Rob Friedman (@PitchingNinja) April 26, 2021
その結果、奪三振率は19年の12.86%から15.3%までアップしている。特にカットボールは昨年の93.1マイル(約149.8キロ)から95.8マイル(約154.2キロ)と威力を増している。
ブリュワーズの快進撃をけん引
バーンズは防御率1.53、エース格のブランドン・ウッドラフ(2年連続開幕投手)が防御率1.55。先発ローテーションは防御率でMLB2位。ブルペンは同22位。
この強力タンデムがブリュワーズをけん引。混戦が予想されたナ・リーグ中部地区で首位に立っている。
【追記】
ブリュワーズは29日(日本時間30日)、コービン・バーンズ投手を負傷者リスト(IL)に登録した。
理由は好評されていないが編成本部長のデービッド・スターンズ氏は「MLBの健康・安全に関するプロトコルに従ったとしか言えない」と述べ、復帰時期などについても明言を避けた。新型コロナウイルス感染かもしれない。