MLB移籍情報 2021年-22年のFA市場は?
まだ4月の段階で少し早い気もするが2021年-22年オフのフリーエージェント(FA)市場で個人的に気になる選手をピックアップした。
遊撃手が豊富なFA市場
来季のフリーエージェント(FA)市場は遊撃手が豊作であることが注目されていた。
ハビアー・バイエズ(カブス)
カルロス・コレア(アストロズ)
フランシスコ・リンドーア(メッツ)
コリー・シーガー(ドジャース)
トレバー・ストーリー(ロッキーズ)
このうちリンドーアは開幕直前にメッツと10年総額3億4100万ドルの契約延長に合意した。契約金は2100万ドルで、2022年から2031年まで毎年3200万ドルが年俸として支払われる。
当然、遊撃手だけではない、エリートスターターとも呼ばれるビッグネームたちもFA市場に溢れかえる。
FAになる先発投手
マックス・シャーザー(ナショナルズ)
ザック・グリンキー(アストロズ)
バーランダーは2020年9月にトミー・ジョン手術を受けて、今季はリハビリで全休。来季は39歳になり、復帰後のパフォーマンスも不透明なことから大型契約は無理かもしれない。インセンティブに重きを置いた単年契約が考えられる。
これまでの実績があることから、今季、ヤンキースと契約したコーリー・クルーバーのようなパターンになるかもしれない。
シャーザーも夏のトレード要員になる?
マックス・シャーザーも最近、噂が出ている。シャーザーは2022年シーズン開幕時点で37歳。
メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、かつてのバーランダーが2017年8月末にタイガースからアストロズへトレードされたように、シャーザーも今夏のトレード期限前の移籍もあるというのだ。
ナショナルズが下位に低迷してポストシーズン進出の可能性がなくなるという仮定での憶測だが、その後、ナショナルズもわずかに復調して24日の終了時点で8勝10敗。優勝候補のブレーブスも9勝10敗で、この地区はメッツも大型補強しており混戦になる予想だから、まだまだ分からない。
シャーザーは、ここまで4試合に登板して1勝1敗、防御率1.80、25イニングで33の三振を奪い、奪三振率11.9と球威は衰えていない。
もし、シャーザーがトレード要員になれば複数の球団が名乗りを挙げ、それなりの対価がナショナルズにもたらされることは容易に想像できる。
ナショナルズはスティーブン・ストラスバーグが故障者リスト入りし、パトリック・コービンやほかの先発投手の調子も上がっていないのが現状。
ただ、チーム成績がどん底に低迷すれば話は別だが、よほど低迷しない限りシャーザーのような大黒柱を放出するとは考えにくい。
シャーザーは「サービスタイム10年以上かつ同一球団在籍5年以上の選手」が有する「トレード拒否権」というMLBプロトコルを持っているので、移籍を承諾するには当然のことながらワールドシリーズを制する可能性のあるような魅力ある球団に絞られてくる。
クレイトン・カーショーは2022年シーズンの開幕時点でまだ34歳。ドジャースも好調でチーム事情によって放出されることはないだろう。今季もドジャース先発ローテーションの中心として活躍している。早めに再契約するかもしれない。
ザック・グリンキーの方がシャーザーより放出される可能性が高いかもしれない。来季は38歳、これまでも6球団に在籍している。アストロズの順位次第だろう。
他にも注目選手はいるが、有望な内野手と実績ある先発投手が多いというのが来季のFA市場のトレンドだ。
具体的には、時期も早いので夏のトレード期限前の動向も含めて推移を見守る必要がある。