MLB球団人事
後任はジェド・ホイヤーGMが内部昇格
シカゴ・カブス再建の立役者の一人であるセオ・エプスタイン氏がカブスの野球運営部門社長を辞任することが発表された。後任はジェド・ホイヤー・ゼネラルマネージャー(GM)が内部昇格することが発表された。レッドソックス時代も含め球団関係のフロントで17年間、エプスタイン氏とコンビを組んでいた人物だ。
Theo Epstein will step down from his role as President of Baseball Operations effective Nov. 20 and depart the organization after nine seasons.
— Chicago Cubs (@Cubs) November 17, 2020
Jed Hoyer, who joined the club in Nov. 2011 as Executive VP/General Manager, will be named President of Baseball Operations. pic.twitter.com/SDeF826SFH
エプスタイン氏の功績と今後は?
エプスタイン氏は、2002年に28歳のメジャー史上最年少の若さでレッドソックスのGMに就任。04年にはレッドソックスの「バンビーノ呪い」を解くワールドシリーズ制覇を成し遂げた。
11年10月にレッドソックスとの契約を1年残した状態でチームを去り、5年契約でシカゴ・カブスと契約。13年にジョー・マドン監督を招聘し、クリス・ブライアントやアンソニー・リゾ、新加入の左腕ジョン・レスターと、右腕ジェイク・アリエッタらを擁して16年には圧倒的強さでナ・リーグ中部地区を制し、ドジャースを破って71年ぶりにリーグ制覇。
ワールドシリーズでは4勝3敗でインディアンスを破ってカブスを108年ぶりに世界王座に導いた。今度は「ビリー・ゴートの呪い」を解いたと米メインストリームメディアはヘッドラインで報じた。
その後、カブスと契約を延長し、著名な記者であるジョン・ヘイマン氏などは「Heyman: Details on Theo Epstein’s extension with the CubsM」という記事で「最も高給なエグゼクティブ」になったと伝えていた。
15年以来、カブスは6年間のうち5度ポストシーズンに進出。地区優勝3度(16年、17年、20年)、チャンピオンシップにも3度到達している。
日本人選手を評価してポスティング・システム(入札制度)で5111万ドルという巨額を提示し、松坂大輔((07年~12年))を獲得。リリーバーの岡島秀樹(07~11年)、09年には斎藤隆、田澤純一(09~16年)、18年にはダルビッシュ有を獲得。それぞれの選手が力を発揮したことは記憶に新しい。
エプスタイン氏は声明のなかで、「これからの人生で、この歴史的な時期にシカゴ・カブスの偉大な組織の一員であったことを大切にする」。後任のジェド・ホイヤー氏に対して「ジェドはこの機会を得て、このような重要な時期に運営を引き継ぐのに最適な人物だ」とコメントしている。
今後は未定だが・・・あの球団に空席が!?
これほどの功績ある人物だから今後が気になる。今あのところ確実な情報は入っていないが、フィラデルフィア・フィリーズは今オフに辞任したマット・クレンタック氏に代わる新たなGMないし編成本部長の決定を急がない方針を明言しているが、フィリーズのGM職が空席になっていることは注目して良いかもしれないだろう。気になるところだ。
カブスの後任のGMは?
ジェド・ホイヤー氏の後任のGMは発表されていません。
カブスファンの方には関係ないかもしれませんがニューヨーク・メッツのGMも未定です。メッツの新GMに関してはMLB公式サイトでも言及していたので関心のある方は下から検索してみてください。
▽メッツのGM情報
http://www.mlb.jp/category/news/#37500
▽Information source