MLB移籍情報
今オフにメジャー挑戦する日本人選手は?
今年の国内ストーブリーグは、山田哲人(ヤクルト)、小川泰弘(ヤクルト)、大野雄大(中日)、増田達至(西武)、西川遥輝(日本ハム)、松永昂大(ロッテ)、梶谷隆幸(DeNA)、島内宏明(楽天)らがFA権を獲得することから、全員がメジャー挑戦するわけでもないが、その動向を注目している。
ヤクルト山田哲人の去就に注目
9月3日に国内フリーエージェント(FA)権を取得したヤクルト・山田哲人の周辺があわただしくなってきた。
すでに日本のスポーツ専門サイトでも紹介されているが、シカゴのプロスポーツを専門に報道しているスポーツ専門サイト「Bleacher Nation」が、NPB屈指のミドルインフィルダー山田哲人の記事を掲載している。
If Japanese Star Second Baseman Tetsuto Yamada is Posted, Should Cubs Go That Route? - https://t.co/qxHkk0v2dN (via BN)
— Bleacher Nation (@BleacherNation) October 21, 2020
カブスはコアプレイヤーの一人でショートストップのハビアー・バエズとコンビを組むセカンドが固定できていない。今季は、18年のドラフト1巡ピック(全体24位)のニコ・ホーナーを起用したが、シーズン途中にベテラン34歳のジェイソン・キプニスをコールアップしてバエズとコンビを組ませた。
もともとカブスには、アディソン・ラッセルという22歳でオールスターゲームにも出場した選手がいたが、19年に家庭内暴力(DV)で40試合の出場停止処分を受けて、復帰後も成績不振からラッセルとの契約を延長をしていなかった。(ラッセルは、20年6月にKBOキウム・ヒーローズと契約)
そうした経緯もあってセカンドが固定されていない。キプニスもFAになるので、このポジションにニーズがあることは確かだろう。
山田哲人の海外FA権は来季終了後
ただ、山田の海外FA移籍は2021年シーズン終了後。しかもメジャーへの移籍を熱望している風でもなく、巨人から好条件のオファーが出れば、それを受け入れそうな雰囲気はある。
このオフはFA宣言して自分の価値を市場で確かめてから海外FA権を習得する来季のオフにポスティング制度を利用する方がいいかもしれない。
お世話になったヤクルトと5億プラスぐらいで決めてヤクルトからポスティングすればヤクルトへもFAで高騰した年俸分ぐらいはバックできるかもしれない。もちろん、1年後のメジャー挑戦も契約の中に入れて...。
レッズに移籍した秋山翔吾も9月には適応して月間打率.317、出塁率.456、OPS.821と結果を残し、守備でもセンターのGG賞の最終候補にノミネートされている。
山田もメジャーで結果を残せるはずだ。28歳の山田はNPBで3度のトリプルスリー(打率3割以上、30本塁打以上、30盗塁以上)を達成した日本代表クラスの選手。筆者にはイチローの記憶と重なる部分が多い。
イチローが海を渡ったのが2001年、27歳の時。前年の2000年11月10日に日本人初のポスティングシステムによる独占交渉権をシアトル・マリナーズが1300万ドル余りで獲得。3年総額1400万ドルで合意した。その後の活躍を考えれば「格安」の契約だった。