WS2020 GAME2
GAME2はレイズが勝って1勝1敗に
ワールドシリーズGAME2は21日(日本時間22日)、レイズが今シリーズ初勝利を挙げて1勝1敗のタイに持ち込んだ。
レイズ先発のブレイク・スネルは4回までノーヒットピッチング。
5回二死から四球を許し、9番クリス・テイラーにこの試合初安打となる2ランを浴び、さらに一二塁とピンチを招き降板したが、2番手のニック・アンダーソンが切り抜けると、6回表無死一・三塁からジョーイ・ウェンドルの犠飛で1点を追加。
その後は3番手ピーター・フェアバンクス、4番手アーロン・ループの防御率2点台のブルペン陣が強力ドジャース打線の猛攻を抑えて最後はディエゴ・カスティーヨが無失点で逃げ切った。
この試合でもケビン・キャッシュ監督の継投策が功を奏して、なんとかシリーズを1勝1敗に持ち込んだが、反対にドジャースは、オープナーのような継投策が裏目に出た。
先発のトニー・ゴンソリン、3番手ビクトル・ゴンサレス、4番手ダスティン・メイ、5番手ジョー・ケリーと投入する投手陣が失点を重ねて敗戦。
ドジャースはブレーブスとのリーグチャンピオンシップ(NLCS)で先に3勝されて追い込まれGAME7では、ダスティン・メイやフリオ・ウリアスといった先発投手までつぎ込んで何とか勝ち上がった。この試合でもトニー・ゴンソリンは投げており2回2失点だった。
ジャンセンの不振が投手起用に大きく響く
短期決戦で先発投手を使い果たした原因は、クローザーのケンリー・ジャンセンがNLCSで調子が悪かったことも原因だろう。ブレーブスとの死闘でセットアッパーのペドロ・バエスは4試合に登板。ジェイク・マギーも3試合。ブレーク・トレイネン3試合、ジョー・ケリー2試合とブルペン陣も疲労がたまっている。
トニー・ゴンソリンは現地9月15日(日本時間16日)のアスレチックス戦に先発して7回を被安打4、失点1で好投したが、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督にはその時のイメージがあったのだろうか。
大一番のGAME2をゴンソリンを起用して落とした采配は、この後、ドジャースがシリーズを制覇できなかった場合に物議を醸すことになるだろう。
トニー・ゴンソリンはメジャー2年目の26歳で、今季は9試合中8試合に先発、2勝2敗、防御率2.31、WHIP0.836と安定感のあるシーズンだったが、NLCSでも6回1/3で7失点と大舞台での経験不足が露呈している。
スター軍団のドジャースが優位という予想が多かったが、もつれたときの弱点をさらけ出した。意外に面白いシリーズになるかもしれない。