MLB契約情報
ドジャースの地区8連覇を阻止したいダイヤモンドバックスが、この冬は本気の補強をしている。
マディソン・バムガーナー投手、スターリング・マーテイ外野手、コール・カルフーン外野手らを獲得して、この冬の新戦力にMLB30球団中9番目の109.7億ドル(2月7日時点)を投資しているが、10日(日本時間11日)には、20年シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるニック・アーメド遊撃手と契約延長で合意している。
契約内容は、20年から4年契約3250万ドル。契約ボーナス150万ドル、今季の年俸600万ドル、来季の年俸750万ドル、2022年の年俸750万ドル、2023年の年俸1000万ドル。
これで2年連続でゴールドグラブ賞を受賞している正遊撃手を23年シーズン終了まで保有できるようになった。ちなみにアーメドの19年は366万2500ドルで、20年812万5000ドルはチームで4番目の金額になる。
アーメドは昨季、158試合に出場して打率.254、19本塁打、82打点、8盗塁、出塁率.316、OPS.753、rWAR4.5を記録。派手な数字ではないが、各部門でキャリアハイをマークしている。
守備面では、6年間のレンジファクター(RF/9)が4.40(4位)と高く、守備防御点+21を記録した前年に続いて+18の好成績をマーク。スタットキャストのデータをもとに算出されるOAA(Outs Above Average)でも前年の+29(メジャー最高)に続いて+16(同3位タイ)をマークしている。
現在29歳(3月に30歳)で、プレイヤーとして充実してくる4年間を年平均800万ドル程度で買い取ったことは、コストパフォーマンスから見ても正解かもしれない。
なお、今回の契約には、アーメドが今後、ゴールドグラブ賞を受賞するかオールスター・ゲームに選出された場合、50万ドルが支払われるインセンティブも盛り込まれている。
11年以来、9年ぶりの地区優勝を狙うダイヤモンドバックス。パトリック・コービン投手やザック・グリンキー投手、打者ではポール・ゴールドシュミット内野手を次々と放出したが、19-20年オフは戦う姿勢を見せた補強になった。