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メッツもベルトラン新監督を解任 「サイン盗み」スキャンダルで3人目の処分

 

MLB球団人事

 

 

アストロズレッドソックスに続く3人目の監督解任

 

 

 米球界を揺るがしている 「サイン盗み」スキャンダルで3人目の処分者がでた。メジャーリーグ機構(MLB)からの処分ではないがニューヨーク・メッツが昨年11月に採用した新監督カルロス・ベルトランの首を切った。

 

 ベルトラン氏は17年にアストロズワールドシリーズ初制覇に貢献した後に引退していたが、MLBの「不正なサイン盗み」に関する調査報告では、シーズン中にサイン盗みを主導した選手として、ただ一人名前が挙がっていた。

 

 たしかにクラブハウスでは中心的選手だったが、現役を退いたことで火の粉をかぶったのかもしれない。今オフ、ミッキー・キャラウェイに代わってメッツの新監督に就任したばかりだった。

 

 ベルトランは「サイン盗みの計画を知りながらも、自身や他の選手に(サイン盗みを)やめさせようとしなかった人物」と報告書で言及され、メッツは、このままチームの指揮を執らせてもイメージダウンになると判断したのかもしれない。

 

 この不正行為スキャンダルで、アストロズのジェフ・ルーノウGMとAJ・ヒンチ監督に1年間の職務停止処分が科され、アストロズは両者をただちに解任。2017年にアストロズベンチコーチとしてサイン盗みに関与していたことを指摘されたレッドソックスのアレックス・コーラ監督も解任された。

 

 ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーは声明文を発表。その中で調査部門が16年までさかのぼり、現役選手23人、元選手を含めると69人を事情聴取し、数万件のメールやテキストメッセージ、動画、写真などを精査したということを公表。

 

 調査の結果、アストロズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた17年にセンターカメラからのライブ映像をチャレンジ権行使の判断するための「ビデオリプレー・ルーム」(映像検証室)を舞台に不正な盗撮行為が繰り広げられた。その場所で解析したデータをもとに、ごみ箱を叩いた音で打席内の選手に伝えていた事実を確認したという。

 

 18年にはMLBが傘下30球団に向けて電子機器を使ったサイン盗撮への警告を通達していたのにも関わらず、それを無視して最新機器を駆使して盗撮映像の悪用を続けていたことを明らかにした。

 

 

 

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