メジャーリーグ機構(MLB)は現地22日(日本時間26日)、ワールドシリーズを制覇した2018年にサイン盗み疑惑が浮上していたレッドソックスの調査結果を発表している。
ニューヨーク共同が伝えたところによるとMLBはレッドソックスがレギュラーシーズンで映像機器を使った不正行為があったと断定した。
これに伴いMLBは処分を発表。今季のドラフト会議の2巡目指名権の剥奪、主導的な役割を果たしたとしてビデオリプレイシステムの担当者J・T・ワトキンズ氏に今季職務停止、来季同職復帰の禁止を科した。
レッドソックスは前監督のアレックス・コーラ氏にも1年間の職務停止処分が科されていたが、これは2017年のアストロズのベンチコーチ時代に不正なサイン盗みに関わっていたことに対する処分であったとしている。
同氏はレッドソックスの監督を解任されている。
MLB公式サイトの記事では、
ロブ・マンフレッド・コミッショナーは調査報告書のなかで、ワトキンスが映像を不正に利用してサイン盗みを行っていたことを明らかにした。ただし、選手たちがリアルタイムに情報交換をしていた2017年のアストロズのケースとは異なり、当時の監督であるコーラやコーチ陣、大半の選手は情報が不正に入手されたものであることを知らされておらず、また、不正に入手された情報が使用されたのも走者が二塁にいる場面(全打席におよそ2割)に限られていたという。
ロブ・マンフレッド・コミッショナーは、チーム全体での関与でなかったことを報告している。
この結果、ワトキンスには1年間の職務停止処分が科され、2021年シーズンも同職の業務につくことは禁止された。また、ドラフト指名権は2巡目のみを剥奪というアストロズの処分と比べると比較的軽微な罰則になった。
レッドソックスは、組織としてルールの遵守に努めていたこと、チームの大半は不正行為に関わっていなかったことを前置きしつつも「不正行為は容認できるものではありません。ファンとメジャーリーグ・ベースボールに謝罪し、コミッショナーの裁定を受け入れます」との声明を発表した。
なお、レッドソックスはサイン盗みに関する処分が発表されるまで暫定監督となっていたロン・レネキーが正式に監督に就任したことを発表。契約期間は1年間であることが明らかにされている。
🔽記事引用
http://www.mlb.jp/category/news/#33571