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エンゼルスが急逝したスキャッグス投手の追悼試合で継投ノーヒッター

 

急逝したスキャッグス投手の追悼試合で継投ノーヒッター

 

エンゼルスは7月1日に遠征先のテキサスで急逝したタイラー・スキャッグス投手(享年27)をしのび、本拠地初戦となった試合前に追悼セレモニーを行った。

 

この日は、エンゼルスナインが全員、スキャッグスの背番号「45」のユニホームを着用。生前の映像が流され両軍が、黙とうをささげた。

 

 

 

 

エンゼルス打線は初回から奮起した。先発右腕マイク・リークを1回に早々と攻略。2番マイク・トラウトの29号追悼弾で火が付いた打線は、いきなり打者一巡の13人の猛攻で7点を奪った。

 

3番大谷も1回だけで2度打席が回り、1打席目には左前安打を放ってメジャー自己最長8試合連続安打をマークすると、2打席目は四球を選んだ。

 

エンゼルスは7回までに13得点を奪うと、投手陣も2回を投げたタイラー・コール、3回から投げたフェリックス・ペーニャが無安打の継投で、2人の投手による継投のノーヒットノーランを記録した。

 

 

劇的、奇跡の数字が並んだ!

 

メディアは、この劇的な試合の「奇跡の数字」を紹介。スキャッグスは7月13日が誕生日。翌日には28歳のバースデーを迎えるはずだった。誕生日を前にした追悼試合で、エンゼルス打線は初回に“7”得点を奪い、計“13”安打“13”得点で圧勝。

 

試合後、トラウトも「信じられないよ。初回に7点入れ、13点で勝利した。タイラーの誕生日は7月13日なんだ。明日だよ。13点、13安打、もちろん明日は13日。彼は間違いなく僕たちのことを見ているね」と驚きを口にしていた。

 

さらに継投でのノーヒットノーランMLB史上“13”度目のことで、ここにも“13”が。

 

また、米データ分析会社「STATS」は公式ツイッターで「前回カリフォルニア州で継投でのノーヒットノーランが達成されたのは? 1991年7月13日のオークランドでのアスレチックス対オリオールズ戦だったらしい。

 

 

 

 

 

試合後、エンゼルスナインは着用していた背番号「45」のユニホームを脱ぎ、マウンドへ。その光景にファンはしばらく帰らず、スタンディングオベーションで勝利を祝福した。

 

オースマス監督は「すごく特別だった。25年、メジャーのフィールドにいる中で、もっとも特別な瞬間の1つ。みんなでつないだノーヒッター。スキャッグスが達成したようなノーヒッターとも感じる」と感慨深そうに振り返った。

 

無安打無得点試合は球団では2012年の5月2日以来7年ぶり11度目で、継投で達成は1990年の4月11日以来29年ぶり2度目。メジャー全体ではドジャースが昨年5月4日に達成して以来、13度目の継投でのノーヒットノーランとなった。

 

 

 

 

 

 

 

◇記事参考

 

 

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