オリオールズの左腕ジョン・ミーンズが5日(日本時間6日)、敵地でのマリナーズ戦でノーヒットノーラン(無安打無得点試合)を達成した。球団史上10度目。
父に捧げる偉業
ミーンズは、2014年、MLBドラフト11巡目(全体331位)でオリオールズがピックした選手で、メジャーデビュー3年目、初年度は1試合だけなので、実質2年目の28歳。
今季は7試合に先発して防御率1.70と好投を続けていた。
この日は、9回(113球)を投げ切り、被安打0、与四死球0、奪三振12、失点0の快投で、偉業な記録達成した。昨年亡くなったオヤジさんに捧げる偉業だった。
The moment that will live in Orioles lore.
The magical @JMeans25. pic.twitter.com/zjelSD6GZv
— Baltimore Orioles 😷 (@Orioles) May 5, 2021
早くも3人目のノーヒットノーラン
これで今季のノーヒットノーランは、4月9日(同10日)にパドレスのジョー・マスグローブ、15日(同16日)、ホワイトソックスのカルロス・ロドンが達成に続いて今季3度目の快挙となった。
偉大な記録と書いたが、今季早くも3人目となると珍しさはなくなる。このペースで行くと10人ぐらいは達成しそうなペースだ。
調べてみるとメジャーで245人目で複数回記録している投手もいるので307回目になる。
これは継投によるノーヒッター、9回以上を無安打に抑えながら敗北したノーヒッターも公式記録として含んでいる数字だ。あくまでも『9回以上』が大前提であるため、ダブルヘッダーの2試合目で、なおかつ7イニング制の場合は参考記録となる。
したがって、先日の4月25日のジャイアンツ左腕マディソン・バムガーナーがそれに該当するようだ。
個人別にはノーラン・ライアンの7回達成が最多。歴史上の偉大な投手、サイ・ヤングも3回達成。
現役投手ではアストロズのジャスティン・バーランダーが3回。日本人投手では、野茂英雄氏が2度達成、岩隈久志氏が1度達成している。
日本のプロ野球ではレギュラーシーズンで82人が計93回(3回達成が2人、2回達成が7人)。ポストシーズンで1人(菅野智之)が達成している。
意外なのは、現存する球団では東北楽天ゴールデンイーグルスのみノーヒットノーランの記録がなく、ヤンキースから日本球界に戻った田中将大が記録したら球団初になる。
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