ちょっと気が早いかもしれないが、珍しくMLBドラフトでキャッチャーが全体1位指名されそうなので簡単に紹介したい。
MLBドラフト2019
MLBドラフト2019(ファースト・イヤー・ドラフト)は現地6月3日~6月5日に開催される。MLB規約の第4条に規定されていることから「ルール5ドラフト」と比べて「ルール4」とも呼ばれている新人選手選択会議だ。
Top 10 #MLBDraft prospects:
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) 2019年5月2日
1. Adley Rutschman, C
2. Bobby Witt Jr., SS
3. Andrew Vaughn, 1B
4. CJ Abrams, SS
5. JJ Bleday, OF
6. Riley Greene, OF
7. Hunter Bishop, OF
8. Nick Lodolo, LHP
9. Bryson Stott, OF
10. Alek Manoah, RHP
Brand-new Top 100 list: https://t.co/klEwXZrZ5L
MLB.comでも特集を組んで紹介しているが、チーム別の指名順は、1巡ピックの1番目がボルチモア・オリオールズ。
そのオリオールズが全体1位で指名確実なのが、オレゴン州立大学4年生のアドリー・ラッチマン。ベースボールアメリカ、MLB.com、ファングラフスで各1位の選手。
キャッチャーは、野球をやってた人なら、誰もが知ってる過酷なポジション。故障も多く、選手寿命にも影響することからアメリカでも最近は少年リーグで希望者が少ないポジション。そんなポジションだから仕方がないが、彼が指名されれば、ツインズが故郷の英雄ジョー・マウアーを選択した2001年以来のキャッチャーとしての全体1位指名になる。
ラッチマンは、18年のカレッジ・ワールドシリーズMVPで一気に知名度を上げた。30打数17安打は圧巻の成績で同シリーズ新記録だ。アメリカ大学代表チームの一員で日米大学野球でも正捕手としてマスクをかぶっている。
このあたりの詳しい記事は「MLB雑記」(http://mlb-info.com/2019draft1/)が動画付きで書かれている。
打撃はスイッチヒッターで、タイプ的には、現カージナルスのマット・ウィータース(ジョ-ジアテック出身)のようなイメージかもしれない。ウィータースは07年にオリオールズが1位(全体5位)で指名している。
キャッチャーのジョー・マウアーが引退した後に全体1位指名で指名されれば不思議な巡りあわせを感じるが、ちなみに、1965年から始まったMLBドラフトで全体1位指名のキャッチャーは6人。ラッチマンが選ばれれば7人目になる。
◇記事参考
チーム別ドラフトはこちら
https://www.mlb.com/news/mlb-pipeline-s-2019-top-100-draft-prospects
http://mlb-info.com/2019draft1/