MLBパイプラインが更新された。
「MLB Pipeline」トップ10
若手有望株(プロスペクト)の情報を扱う「MLB Pipeline」は現地19日(日本時間20日)、2021年シーズン中盤のランキング・トップ100を更新した。
今季は27人のプレーヤーがシーズン前のランキングからビッグリーグに卒業し、ランキングに大きな変動があった。
レイズのワンダー・フランコ遊撃手は、過去4回のプレシーズンとミッドシーズンの1位にランクインしていたが、「ルーキー/プロスペクト」のステータスを失ったため、オリオールズのアドリー・ラッチマン捕手が1位になった。
ラッチマンは2019年ドラフトの1巡ピック、全体1位の捕手だ。トップ100を眺めると、これまでは右腕の投手が圧倒的に多かったイメージだったが、今回は24人の外野手と22人の遊撃手がランクインしているのも特徴的だ。
▼TOP10
1. アドリー・ラッチマン、捕手、オリオールズ
2. フリオ・ロドリゲス、外野手、マリナーズ
3 .ボビー・ウィット・ジュニア、遊撃手、ロイヤルズ
4. スペンサー・トーケルソン、三塁手 / 一塁手、タイガース
5. マルコ・ルチアーノ、遊撃手、ジャイアンツ
6. CJエイブラムス、遊撃手、パドレス
7. ライリーグリーン、外野手、タイガース
8. グレイソンロドリゲス、右腕、オリオールズ
9. マルセロメイヤー、遊撃手、レッドソックス
10. フランシスコアルバレス、捕手、メッツ
チーム別ではレイズが最多ポイントで評価が高く、2位タイガース、3位マリナーズだったが、今回はマーリンズが1位、次にマリナーズ、オリオールズと続いている。
同時にチーム別のトップ30も更新された。
▼チーム別のトップ30
▽Information source
このランキングは2004年からMLBが発表しているが、2015年からはシーズン開幕時点とシーズン途中にファーム組織ランキングを発表している。
2021年シーズン開幕時点のファーム組織ランキング・トップ10はレイズが1位だった。レイズは2020年のシーズン開幕時点とシーズン途中に続いて3期連続の1位だった。
2015年の開幕時点に1位だったカブスは翌2016年、2015年のシーズン途中に1位だったレッドソックスは2018年にワールドシリーズ制覇を達成。
2016年のシーズン途中に1位だったブリュワーズ、2017年の開幕時点に1位だったブレーブス、2017年のシーズン途中に1位だったホワイトソックスはいずれも昨年ポストシーズンに進出している。
傘下ファーム組織の充実がチーム再建の大きなポイントになっていることを証明した。
大気をつぎ込むフリーエージェント(FA)による費用対効果も疑問視されてり、いまや内部育成によるチーム編成がメジャーリーグのトレンドだ。