MLB移籍情報
事実上の再建に舵を切ったマリナーズ。しかし、89勝をマークしたチームなので、100敗を記録したチームが行う「再建」とはわけがちがう。通常は89勝にプラス3勝~5勝を目指してオフの補強に取り組みそうだが、ジェリー・ディポトGMは大胆な改革を断行しているようだ。
- アスレチックス 97勝65敗
- インディアンス 91勝71敗
- レイズ 90勝72敗
- マリナーズ 89勝73敗
100勝チームが3チームもあった2018年のア・リーグ。これを見たら3勝程度の上積みを目指すような補強では到底追いつけないことがわかる。
しかし、マリナーズは、ヤンキースやレッドソックスのようにFA市場に大金をはたくようなチームではない。レベニュー・シェアリング対象の16球団に含まれていることでもわかるが、内部育成かトレードでロースターを強化するしかないスモールマーケットのチームだ。
前置きは長くなったが、マリナーズの次は、ジーン・セグラ遊撃手を放出するという情報が流れている。
Jean Segura trade to #Phillies is agreed upon pending review of medical information, source confirms. J.P. Crawford is going to Seattle in the deal. I do not know the additional players, if any, who are involved. Segura is expected to waive his no-trade clause. @MLB @MLBNetwork
— Jon Morosi (@jonmorosi) 2018年12月3日
MLBネットワークのレポーターでFOXスポーツの記者ジョン・ポール・モロシによればマリナーズはセグラをフィリーズに放出するトレードを進めているという。
交換要員としてマリナーズはフィリーズのJ.P.クロフォード遊撃手を含むパッケージを要求している。
Reported yesterday that #Mariners have shown interest in #Phillies SS J.P. Crawford as part of the return for Segura. https://t.co/8kIpydu0Uz
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2018年12月3日
セグラは16年のダイヤモンドバックス時代にリーグトップの203安打を記録。17年にマリナーズへ移籍後も3割以上をマーク。3年連続3割以上のアベレージヒッターで6年連続20盗塁以上をマークしているが、本塁打は16年の20本が最高で、今季は10本。キャリア7年間で64本とクリーンアップを任せるには少なく、OPS.755と低い。
17年のシーズン中に5年7000万ドルで契約を延長。遊撃手としては史上6番目の高額契約を結んだ。年平均で1400万ドル。年俸調停3年目とFA4年間分を契約したわけだが、18年は900万ドル(年俸調停3年目)と安いが、19年からは1425万ドルに跳ね上がる。
ロビンソン・カノーやFAになった指名打者ネルソン・クルーズの穴を埋めるには長打力が物足りないと考えたのだろう。
Another day, another #Mariners blockbuster deal. Seattle is close to finalizing a trade to send Jean Segura to the #Phillies for a package that includes Carlos Santana and J.P. Crawford: https://t.co/2kuWLBAtJz pic.twitter.com/gsBvcCjjGI
— MLB Trade Rumors (@mlbtraderumors) 2018年12月3日
マリナーズが欲しがっているJ.P.クロフォード遊撃手は、プロスペクトランキングでBP14位、BA16位、MLB37位。すでにメジャーデビューしており17年目は23試合に出場。今季は49試合で打率.214、出塁率.319、長打率.393、OPS.712。
セグラの契約の残り4年6100万ドル(プラス23年のチームオプション1700万ドル)を引き取ってもらってプロスペクトを獲得するというトレードだが、日米野球で来日した33歳カルロス・サンタナ一塁手とJ.P.クロフォード遊撃手のパッケージで合意が間近だという。