先発右腕のルイス・カスティーヨがシアトル・マリナーズと5年1億800万ドル(約155億円)の契約延長で合意した。
MLB契約情報
カスティーヨは、来季が年俸調停3年目。マリナーズと合意した今回の契約は、5年1億800万ドル(年平均2160万ドル)と球団オプション1年が設定されており、契約の付帯条項には、2023年から25年終了までの3年間は全球団に対するノー・トレード条項(Full No Trade Clause)が盛り込まれている。
また、2025年から27年の3年間で130日以上、 肘内側側副靭帯(UCL)の損傷などのためにトミー・ジョン手術を受け欠場した場合は500万ドルになる球団オプションもついている。
BREAKING: Right-hander Luis Castillo and the Seattle Mariners are in agreement on a five-year, $108 million contract extension, sources tell ESPN. A sixth-year vesting option can take it to $133 million.
— Jeff Passan (@JeffPassan) September 24, 2022
M’s got Castillo at the trade deadline and now lock him up for half-decade.
カスティーヨは、ドミニカ共和国出身の29歳。2017年にシンシナティ・レッズでデビュー。2018年と2019年に2年連続で2ケタ勝利を達成した。
マリナーズは脂の乗ってくる選手の5年間を買い取った。
今季ここまで23試合に先発して139イニング、7勝6敗、防御率2.85、154奪三振。
マリナーズに移籍後も9試合の登板で3勝2敗、防御率2.83の安定した成績を残している。
この数年のマリナーズは、再建期から勝負期へ移行途上で、悲願ともいえるポストシーズン進出には手が届く位置まで戦力は充実してきた。
マリナーズのジェリー・ディポートGMは、MLBきってのトレーダーで、さらにその上を目指して勝負にでたように見える。
まず、先発陣の柱に昨季のサイ・ヤング賞受賞者であるロビー・レイを5年1億1500万ドルで獲得。
守備のかなめの正遊撃手にはJ.P.クロフォードと5年契約で契約延長。今季のリーグ新人王候補のフリオ・ロドリゲスとは青田買いのような大型の長期契約を結んだ。
そして、夏に複数の有望株を大胆に放出してレッズから先発右腕カスティーヨを獲得。そのカスティーヨとも長期契約を結んだ。
マリナーズはシアトルという西海岸でも僻地のような商圏が小さい都市をフランチャイズにしているスモール・バジェット(低予算)の球団。
そうした制約の中で球団史上初のワールドシリーズ制覇に向けて着実に戦力を整えている。