現在の労使協定(CBA)は米東部時間12月1日午後11時59分(日本時間2日13時59分)で期限を迎え、交渉がそれまでに締結しない場合、米野球界がロックアウトになり、オーナー側による施設封鎖や契約交渉も停止する。
MLB移籍情報
そうなればオフのチーム編成の動きが止まる。40人枠入りしている選手のトレードやFA選手の移籍交渉も停止することが予想されている。
そうした懸念から意外と早く各選手の契約が合意している。ジャイアンツからFAの先発右腕ケビン・ゴーズマンも噂どおりブルージェイズと契約が決まった。
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▼ヘクター・ネリス(RP)
現地11月27日、アストロズがヘクター・ネリスと2年1700万ドルで合意。フィリーズからFAの救援右腕。
▼マイケル・ワカ(SP)
現地11月27日、レッドソックスと1年700万ドルで契約。
▼アダム・フレイジャー(INF/OF)
現地27日、パドレスのレイ・カーとコリー・ロージャーのマイナー選手2名とのトレードでマリナーズへ移籍。
▼ワンダー・フランコ(SS)
現地27日、レイズと11年総額1億8200万ドルで、12年目は2500万ドルの球団オプションが含まれており、インセンティブなど含めると最大12年間2億2300万ドル。
▼イミー・ガルシア(RP)
現地27日、ブルージェイズがイミー・ガルシアと2年1100万ドル+球団オプション1年で合意。アストロズからFAの救援右腕。
▼ケビン・ゴーズマン(SP)
現地28日、ブルージェイズと5年1億1000万ドルで契約合意。
▼アビサイル・ガルシア(OF)
現地28日、マーリンズはアビサイル・ガルシアと4年5300万ドルで合意。ブルワーズからFAの右翼手。
▼マイケル・ローレンゼン(SP/RP)
現地28日、エンゼルスが1年700万ドル前後の契約で合意。レッズ時代は投手と野手の二刀流。
▼コーリー・クルーバー(SP)
現地28日、レイズが1年800万ドル+出来高。最大で1300万ドルになる。
▼マーカス・セミエン(INF)
現地28日、レンジャーズがセミエンと7年1億7500万ドルで合意。
▼ジョン・グレイ(SP)
現地28日、レンジャーズが4年5600万ドルで合意。
▼コール・カルフーン(OF)
現地28日、レンジャーズがコール・カルフーンと1年520万ドル+オプション1年で合意。
▼バイロン・バクストン(CF)
現地28日、ツインズがバイロン・バクストンと7年1億ドルの契約延長に合意。MVP投票で10位以内にランクインすれば順位に応じて出来高あり。全球団に対するトレード拒否権あり。
レンジャーズが積極的だが...
傾向的にはロックアウト前に前倒しで決まっているみたいだ。残りの29日から12月1日までの3日間で、さらにまとまりそうな気配だ。
レンジャーズが豊富な資金でセミエン、グレイ、カルフーンと合意。しかし、心配なのは先発ローテの補強だ。投手陣の補強は、数年がかりでの強化を考えているのかもしれない。
野手でもジョーイ・ギャロの穴を埋める左打ちの長距離砲を探していたが打率.235、本塁打5、wRC+79のカルフーンでは話にならない。右打ちだが鈴木誠也との契約に期待したい。
マイケル・コンフォートもFA市場に残っているが、クオリファイング・オファーを拒否しているので、鈴木と契約する方がデメリットは軽減できる。