現地時間11月29日、サイ・ヤング賞3回、ノーヒッター2回を誇る先発右腕マックス・シャーザーがニューヨーク・メッツと契約に合意した。
MLB移籍情報
「ESPN」のジェフ・パッサンによると契約は3年1億3000万ドル。年平均4330万ドル。これには2年後のオプトアウト(契約破棄)できる権利などが盛り込まれている。
Max Scherzer’s deal with the Mets is done, per source. Three years, $130 million, an opt out after the second season.
— Jeff Passan (@JeffPassan) November 29, 2021
7月に37歳になった右腕との3年契約は驚きだが、7月末に移籍したドジャースでも活躍し、自身8度目の15勝、リーグ2位の防御率2.46を記録してサイ・ヤング賞投票3位に入ったrるなど剛腕は健在。
来季は、ジェイコム・デグロムとの2枚看板は、早くもMLB最強との評判だ。
MLB2021年-22年オフのフリーエージェント(FA)先発投手の契約状況をまとめてみた。
ここまで(日本時間11月29日まで)の契約状況は下記。
▽選手名(/移籍チーム) 契約内容
ノア・シンダーガード (エンゼルス)
QO拒否 1年2100万ドル
エドゥアルド・ロドリゲス (タイガース)
QO拒否 5年7700万ドル
3年3600万ドル
4年4400万ドル
マイケル・ワカ (レッドソックス)
1年700万ドル
アンドリュー・ヒーニー (ドジャース)
1年850万ドル
ホゼ・キンターナ (パイレーツ)
1年200万ドル
ジャスティン・バーランダー QO拒否(アストロズ)
2年5000万ドル
ケビン・ゴーズマン(ブルージェイズ)
5年1億1000万ドル
コーリー・クルーバー (レイズ)
1年800万ドル+出来高。最大で1300万ドル。
ジョン・グレイ (レンジャーズ)
4年5600万ドル
マックス・シャーザー (メッツ)
3年1億3000万ドル
※QO=クオリファイング・オファー
Free agent Kevin Gausman is expected to agree to a contract in the next 2 or 3 days, sources say. I’ve been told a 5-year deal is increasingly likely. He turns 31 in January. @MLB @MLBNetwork
— Jon Morosi (@jonmorosi) November 28, 2021
先発投手では、ノア・シンダーガード、エドゥアルド・ロドリゲスがクオリファイング・オファー(QO)を拒否して他チームと契約した。
ジャスティン・バーランダーは、QOを拒否した上で所属していたアストロズと2年5000万ドルで再契約した。
モートンはオプション行使、ウェインライトは契約延長
チャーリー・モートンは球団側がオプションを行使して残留になった。アレックス・ウッドもジャイアンツと再契約の噂があったが正式契約には至っていない。
カージナルスのアダム・ウェインライトは、早々と(10月5日)1年1750万ドルで契約延長にサインしている。
現在の労使協定(CBA)は米東部時間12月1日午後11時59分(日本時間2日13時59分)で期限を迎え、交渉がそれまでに締結しない場合、米野球界がロックアウトになり、オーナー側による施設封鎖や契約交渉も停止する。
そうなればオフのチーム編成の動きが止まる。40人枠入りしている選手のトレードやFA選手の移籍交渉も停止することが予想されている。
そうした懸念から意外と早く各選手の契約が合意しているのかもしれない。