レンジャーズがマーカス・セミエン内野手に続いて、このオフで評価の高い5人のFA遊撃手のうちで最高評価だったコーリー・シーガー遊撃手と10年総額3億2500万ドル(約370億円)で合意した。総額3億2500万ドルは史上6位タイの大型契約。
MLB移籍情報
シーガー兄弟の三男、コーリー・シーガーは、2012年のMLBドラフトでドジャースが1巡(全体18位)指名した輝くドライチ選手。
その期待どおりにマイナー時代から活躍し、プロスペクト・ランキングでもMLB全体7位(2015年)、2016年は全体1位にランクインするなど評価も高かった選手だ。
順調にマイナーのカテゴリーを駆け上がり2015年9月にメジャー初昇格を果たすと翌16年には満票で新人王を獲得。20代前半からドジャースの中心選手として活躍した。
故障の多い選手だが、レンジャーズでは負担軽減も期待できる
ただ、故障が多く、レギュラーに定着した2016年からの6シーズンで150試合以上の出場は1年だけ。130試合以上が3シーズン。2018年が26試合、今季も死球による骨折で95試合にとどまった。
それでも今季は、95試合に出場して打率.306、16本塁打、57打点、OPS.915を記録。ドジャースではポストシーズンでも活躍し、2020年のリーグ・チャンピオンシップやワールドシリーズでMVPに輝く活躍をしている。
デビューからここまで、ドジャースという常勝軍団に在籍したこともあってスター性は抜群で、テキサスでも人気者になることは間違いないだろう。ヘルシーな状態なら「走・攻・守」でチームに貢献できるタイプだ。
長期契約を結んだ来季からはコンディションの維持が課題かもしれない。
リーグを代表するようなセミエン、シーガーの両内野手の加入で、来季のレンジャーズの編成が楽しみだ。
シーガーは三塁へのコンバート説もあったが、成長著しいアイザイア・カイナーファレファ遊撃手を三塁に回してセミエンとシーガーの二遊間コンビで行くのか、クリス・ウッドワード監督の手腕が見ものだ。
いずれにしても来季のレンジャーズには遊撃を守れるトップクラスの選手が数人在籍し、指名打者制のリーグなのでシーガーの負担は減り、パフォーマンスはこれまで以上に良くなる可能性がある。