平野佳寿、球団記録まで、あと3試合
ナ・リーグ西部地区の首位ダイヤモンドバックスのブルペンを支える34歳の“オールドルーキー”が球団記録に迫っている。
今季、プロ野球のオリックス・バッファローズから移籍した平野佳寿が22日(日本時間23日)、敵地でのパイレーツ戦に登板。Dバックスの先発コービンとパイレーツ先発ノバの投手戦のあとを受けて8回から0対0の場面で登場した。
この痺れるシーンで平野は、先頭打者をショートライナー。2人目を四球で歩かせたが、次の打者をショートゴロ併殺に打ち取り、3人を12球で料理し、連続無失点試合を21試合に伸ばした。
平野は、これまで7回の登板が一番多く、36試合中、リードした場面で24試合、同点で8試合に登板している。いかに、チームの勝利に貢献しているかが分かる数字だ。
36試合2勝0敗、32回2/3イニング、防御率1.38、WHIP0.98。
何試合かライブ中継を見たが、腕が良く振れている印象が強い。フォーシームとスプリットのフォームが同一軌道から変化する。球審の厳しい判定と戦いながらアウトローへの制球も一級品だった。
前回の試合で2011年のピーダーソン、15年のチャフィンの持っていた新人球団記録の19試合を抜いていたが、これで球団記録の2012年プッツ、2008年リオンの24試合に、あと3まで迫ってきた。
ちなみに、日本人リリーバーの記録は、下記の記録があるが、試合数ではなくイニング数では上原の連続イニング無失点(30回1/3)を既に上回っている。
2004年 高津臣吾(Wソックス)23試合
調べてみると、記録が整備された1951年以降でマイク・マイヤーズ(ヤンキース)が1999年から2000年にかけて作った37試合連続無失点があるが、彼の場合は左のサイドスローでワンポイントでの起用が多く、19回1/3イニングしか投げいない。平野は32回2/3を投げている。
もっと凄い記録があるかもしれないが、リリーバーとしては2008年、ブラッド・ジーグラー(マーリンズ)がアスレチックス時代に39イニングの連続無失点記録を作っている。これは、デビューからの球団連続無失点記録でもあるらしい。
先発投手では有名なドジャースのオーレル・ハーシュハイザー(1988年)の59イニング連続無失点記録がある。