MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

パイレーツの右腕ニック・キンガムがデビュー戦で快投!NL中部地区は大混戦

現地29日、ピッツバーグで行われた同地区対決のパイレーツ対カージナルス戦で、メジャーデビューの26歳右腕ニック キンガムが偉業を達成した。

 

キンガムは、カージナルス打線相手に7回1死まで20人連続で1人も塁に出さない快投。

 

惜しくも21人目の3番打者ポール デヨングに三塁線を破られて初安打を許したものの、7回を投げて被安打1、奪三振9、無失点でメジャー初勝利を飾った。

 

メジャーデビューした新人投手による初回からの“連続アウト”は、1961年以降では、1970年のウェイン シンプソン(レッズ)と1997年のケン クラウドマリナーズ)の打者16人連続という記録が残っている。

 

キンガムは、これを更新し、デビュー戦で20人連続アウトという記録を作った。

 

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「被安打1+無四球+9奪三振以上」という条件で検索すると、2008年4月3日のレッズ時代のジョニー・クエト(現ジャイアンツ)以来、ここ100年間では2人目という。

 

キンガムは2010年のMLBドラフトでパイレーツから4巡目指名(全体117番目)を受けた選手。ナショナルズのスーパースター、ブライス ハーパーが全体1位指名を受けた年だ。

 

 

 

マイナーでは昨年、1A+と3A合計で10勝6敗 防御率3.95の成績を残した。そして今季は3Aで4試合に先発し2勝1敗 防御率1.59と結果を出してコールアップされた。

 

15年にトミー ジョン手術を受け、昨シーズン途中に復帰。速球の球速は93~94マイルだが、ツーシーム、スラーダー、チェンジアップ、カーブなど、緩急を織り交ぜたスタイルでコマンドよく投げることができるのが特徴。

 

今年からダルビッシュ有が、カブスに移籍して、個人的には大注目のナ・リーグ中部地区。

 

長年、この地区の盟主だったカージナルスも地区3連覇の後、その座をカブスに譲った。弱かったカブスは若手の台頭やマッドン監督の就任で2連覇。

 

そのカブスは昨年同様、前半戦は調子が出ないチーム状態。大型補強で戦力を整えたブルワーズが絡み、今季は首位のパイレーツから4位のブルワーズまで、わずか1.5ゲーム差の大混戦になっている。