エンゼルスの通算614本塁打のスラッガー、アルバート・プホルスが、大谷翔平の打席を確保するために一塁のトレーニングを開始したという。
プーホルスがDHから一塁手へ
大谷に関しては、1919年のベーブ・ルース以来の二刀流実現に向けて期待が高まるが、それは現地メディアでも関心が高い。
プホルスは2015年に一塁手で95試合に先発出場しているが、この2年間は、足の故障で指名打者(DH)だった。
18年シーズンでは通算3000安打まであと32本、残り17本塁打でMLB歴代6位のケン・グリフィーJr.の通算630本塁打を超えるマイルストーンが近づいている。
ビリー・エプラーGMとマイク・ソーシア監督は、大谷の外野へのコンバートを否定している。先発投手の6人制ローテーションは未定だが、プホルスが40~50試合だけでも大谷のためにDH枠を開ければ、大谷の打者での起用機会は増える。
エンゼルスのアート・モレノ・オーナーは大谷について「彼はまだ23歳だ。我々は彼を6年保有できる」と語り、大谷をじっくり育てる方針を示唆している。
アルバート・プーホルスが一塁守備練習を始め、大谷のポジションを空けた!近年は脚の故障で守備機会は限られていたが、プーホルスなら対応するだろう!https://t.co/QbagHLx3DE pic.twitter.com/iP0PGh82wy
— MLB Japan (@MLBJapan) 2018年1月18日
ちなみに、ベーブ・ルースはレッドソックスで3年目に44試合登板23勝12敗1セーブ、4年目に41試合24勝13敗2セーブがピーク。レッドソックスで最後の年になる6年目の1919年は、17試合に登板して9勝5敗1セーブだった。
この年は、投手として下降線をたどりだしたルースが、打者にシフトチェンジして130試合29本塁打、114打点で2冠王。542打席で432打数139安打、打率.322、出塁率.456、長打率.657、OPS1.113のハイアベレージをマーク。
1920年からはヤンキースに移籍して打者にほぼ専念して54本塁打、21年59本塁打、27年には自己最高の60本塁打をマークした。
投手の大谷をローテの5番手として中4日で起用すれば、エンゼルスのスケジュールから31試合登板できるという。その場合、登板の前日と登板後の1試合を空けたとしてDHでの出場は80試合がシミュレーションできるらしい。
ただ、31試合は、メジャーのエリートスターターが目指す登板数だから、高すぎるハードルなので、20試合の先発ぐらいにすれば、107試合のDH出場を確保できるという。
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