これはアトランタ・ブレーブスの44歳バートロ・コロン投手が29日に戦力外通告されたことによるもので、野手では最年長だったイチローがメジャー最年長選手になった。
イチローはこの日、7番レフトに入り、25日以来、今季11試合目の先発出場。
4打数無安打で、ロッド・カルーが持つ米国人以外の出身選手としての最多安打記録3053本まで、あと2のまま。
ただ、メジャー最年長レジェンドは、守備では6回に、レフトのファウルゾーンへのフライをフェンス際でスライディングしながら好捕するハッスルプレイを披露。
43歳251日のナイスキャッチは迫力満点。一瞬ひやっとするプレイだったが、平気でやってのけるのが凄い。
イチローにとっては当たり前の守備。大したことはない。 pic.twitter.com/PL4SCXbWdy
— MLB Japan (@MLBJapan) 2017年6月30日
メジャー最高齢出場選手は、サチェル・ペイジ(59歳・1965年)らしく、1952年には46歳で12勝(10敗)を挙げており、1952年・1953年には連続してMLBオールスターゲームにも出場。
1965年、カンザスシティ・アスレチックスと1試合だけの契約を結び、メジャー最後の登板を果たした(先発して3回を投げ無失点で勝敗はつかず)。この時ペイジの年齢は59歳。
メジャーリーグの高齢選手を列記すると、どうしても投手が多く古くはジャック・クイン(1933年に50歳で引退)やホイト・ウィルヘルム(1972年に49歳で引退)がいる。
80年以降でも、ジェイミー・モイヤー(2012年、49歳で引退)、フィル・ニークロ(1987年、48歳)、ノーラン・ライアン(1993年、46歳)、ランディ・ジョンソン(2009年、46歳)が、球史に名を残している。
野手では、80年以降、フリオ・フランコ(2007年に49歳で引退)、オマー・ビスケル(2012年、45歳)などで、投手に比べると少なく、イチローがよく比較されるピート・ローズ(1986年、45歳)など少数だ。
ちなみに、43歳のビスケルは、344打数95安打の記録を残し、46歳のフランコは、233打数64安打の記録を残している。
「ロングラン・クラブ」に仲間入りしているイチローは、今季43歳で100打数21安打。まだまだ、若い気がしてきた。