MLB メジャーリーグ物語

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メジャーへ!中後悠平2年目の春、OP戦初登板で好スタート

メジャー2年目の挑戦となるダイヤモンドバックスマイナー契約中後悠平投手が現地25日のオープン戦に初登板、1回を無難に切り抜けた。

 

アリゾナ州スコッツデールで行われているダイヤモンドバックスのスプリングトレーニングに初参加している左腕は、オープン戦の初戦となったロッキーズ戦で4点ビハインドの8回、7人目として登場した。

 

8回の頭からマウンドに上がった中後は、8番打者相手にボールが2球先行。

 

1球目はインコースのフォーシーム、2球目はアウトコースのスライダーが外れた。3球目、やや内よりの89.0マイルのフォーシームでセンターライナーに打ち取った。

 

2人目は右バッターとの対戦。89.1マイルのフォーシームで詰まらせてショートライナー。

 

3人目は昨シーズンのレギュラーだった1番デビット・ダール(LF)を1球目の88.9マイルのフォーシームでファーストゴロに打ち取った。

 

8球の内訳はフォーシムが6球、スライダー1球、チェンジアップ1球だった。最速は90.6マイル(約146キロ)だった。

 

中後投手は「オープン戦でも大リーグのマウンドは初めてだったので、準備はしていたつもりだったが緊張した。最初の2球は力の入れ方がわからなかったが、3球目からリズムがつかめた。抑えられてよかった」とコメント。

 

気になる首脳陣の評価は、「いいスタートだった。また次のチャンスもあるだろう」とトリー・ロブーロ監督。今後もチャンスを与える考えを示したという。

 

中後悠平

 

22日のシート打撃の登板では、ロブーロ監督の横でマイク・ヘーゼンGMも中後の登板を見守った。若手有望選手でもない招待選手の打撃練習登板に、監督、GMが揃って最初から最後まで注視するのは滅多にないことだという。

 

打撃練習登板でいずれも捕手を務めたメジャー在籍8年のジョシュ・トーリ選手は、メジャーでも十分に通用する投球だと褒め称えた。

 

「彼の真っ直ぐは浮き上がるように伸びてくる。スライダーも曲がりが鋭いし、きちんと両サイドに投げ分けることができる。チェンジアップもスライダーに負けないくらい通用する変化球だ。特に左打者に対しては内角をツーシーム、真っ直ぐ、スライダーで攻めることができる。十分にメジャーの左打者でも効果的な投球ができると思う」。

 

総勢70人から開幕25人枠を争う厳しいメジャーの春。毎週ロッカーが開いていく現実が待っているが、とりあえずは、好スタートを切ったといえる。