メジャーリーグ移籍情報
夏のトレードデッドライン
メジャーリーグの戦術は解析ツールの進歩によりデータ重視のトレンドにシフトしている。それは、打撃面だけでなく守備面でも進み、守備の極端なシフトや投手起用でもオープナー制を採用し、その延長線上に「ブルペンデー(Bullpen day)」を設定するチームも増えた。
その結果、ブルペンのリリーフ投手たちのニーズは高まっている。それは、ポストシーズンには顕著で、先発は4イニングで、5回から継投策にでるチームもある。
短期決戦の場合、先発は3人で回し、先発ローテーションの4、5番手はブルペン、または、アクティブ登録してもらえない投手もいる。例えばドジャースの前田は2年連続でシーズン途中からブルペンに回されている。
ナ・リーグ中部地区で首位争いを演じているカブスのダルビッシュ有もこのままいけばポストシーズンでブルペンか、ベンチ入りできないことも考えられる。
話は横道に逸れたが、後半戦とポストシーズンに需要が高まるリリーフ投手の中で、インパクトのある7人のリリーバーをMLB.comのコラムリストであるリチャード・ジャスティスがピックアップしている。
7 impact relievers who could be traded
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— Richard Justice (@richardjustice) 2019年6月9日
興味深い内容だったので、それを参考に7人の注目リリーバーを2~3回に分けて紹介したい。
注目リリーバー《PART3》
6. ケン・ジャイルズ(RHP) ブルージェイズ
25試合、防御率1.08、WHIP1.04、奪三振率15.12
アストロズ時代の彼を知っている人は懸念するかもしれないがフィリーズ、アストロズでの経験をふまえ3チーム目のブルージェイズでは成長した姿を見せている。100マイルのファーストボールと切れのあるスライダーは簡単には捉えられない。制球力が増した。
キャリアをスタートしたフィリーズに戻ることも考えられる。年俸調停2年目の今季は630万ドルでサインしている。21年にFAになる。
7. マイケル・ギブンズ(RHP) オリオールズ
24試合、防御率4.82、WHIP1.29、奪三振率12.54
今季の印象は良くないが、3年間で74イニング以上に登板。オリオールズでの過去5シーズンのFIPは3.33。57ホールド、15セーブ。年俸調停1年目の今季は215万ドル。サイドスローから最速98マイル、平均94マイルのフォーシームと85マイルのスライダー、チェンジアップが主な球種。
アスレチックスが活躍する場を与え、アストロズが彼の能力を最大限に引き出すことができるチームだ。
◇記事参考
7 impact relievers who could be traded