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注目の大物FA選手 バティスタがブルージェイズと何とか再契約へ

 

 16年オフの注目選手だったトロント・ブルージェイズの大砲ホセ・バティスタが、元さやに納まりそうだ。MLB公式サイトが複数の関係者の情報として再契約を報じている。

 

MLB契約情報

 

 

 バティスタはシーズンオフ当初に1720万ドルのクオリファイング・オファー(Qオファー)を拒否してFA市場で複数年契約を模索した。

 

 誰もが認める大物パワーヒッターで7年間、ジェイズの顔として攻撃をけん引し、地元ファンからの信頼も厚い。

 

 

 しかし、契約のタイミングを逃したといえる。それは15年シーズンだ。

 

 35歳ながら打率.250、HR40本、打点114、四球が三振数を上回る110。出塁率が.377でOPSは.913。このタイミングならジェイズと3年750万ドルあたりの大型契約を得られていたという見立てもある。

 

36歳になった今季は故障もあり、出場は116試合に留まり打率.234、 HR22、打点69と数字を落とした。峠を過ぎた選手に契約は甘くない。

 

バティスタ

 

 

 Qオファー拒否の足かせも契約交渉を難航させた。36歳で守備力も低い選手を獲得することでドラフト1巡指名権を失うことには、ほとんどの球団が抵抗を示すからだ。

 

ドラフト1巡目をキープできる16年の成績下位10球団でさえナ・リーグの6球団は守備の問題やチームプランもあって適合しにくく、ア・リーグの4球団もレイズ、アスレチックスは資金面で36歳の複数年契約には躊躇ざるを得ない。エンゼルスには不動のDH、プホルスがいるし、ツインズは再建モードでドジャー二塁手との再契約やトレード交渉もあって、それどころではなかった。

 

 さらにバティスタの運が悪かったのは、右の長距離砲マーク・トランボ(47HR)、マイク・ナポリ(34HR)、クリス・カーター(41HR)などパワーヒッターがFA市場に残っている現状で需要と供給のバランスが悪すぎた。

 

 余談だが、フィットする球団としてオリオールズの名前もあったが、シーズン中にオリオールズのアダム・ジョーンズと口頭の争いになってボルティモアではウケが悪いらしい。