2年連続でア・リーグ西地区を制したレンジャーズ。ジョン・ダニエルズGMがシーズン終了後の記者会見で語ったように最優先事項である先発投手の獲得に動いた。
マーリンズからFAの先発右腕アンドリュー・キャッシュナーと合意したことを複数のメディアが伝えている。契約は1年1000万ドル。
Sources: #Rangers close to signing free-agent RHP Andrew Cashner.
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) 2016年11月18日
30歳の右腕は、2008年にMLBドラフト1巡目(全体19位)でカブスが指名。10年5月31日のパイレーツ戦で中継ぎ6番手としてメジャーデビューを果たした。12年にはパドレスへトレード。13年からは先発ローテの一角に食い込み10勝9敗。14年は開幕投手も務めている。
今季は、夏のノン・ウェーバー・トレードの期限前にマーリンズに複数トレードで移籍。移籍後は、マーリンズで12試合に先発したが、1勝4敗、防御率5.98と結果を残せなかった。今季は2チームで5勝11敗、防御率5.25だった。
テキサス出身の彼は、テキサスクリスチャン大学(TCU)出身。TCUのキャンパスから20マイルほど離れたところにレンジャーズのボールパークがある。
層が薄いと言われている今季のFA市場の先発投手には、ダグ・フィスター、イバン・ノバ、アンドリュー・キャッシュナー、ジェレミー・ヘリクソン、リッチ・ヒル、ホルヘ・デラロサらがトップランクになっている。その中から、キャッシュナーと合意に至った。
しかし、レンジャーズはシーズン中と同様にクリス・セールの獲得を試みる可能性があるとの噂もあり、ジョン・ダニエルズGMが「大きなトレードを成立させるだけの十分な人材がマイナーにはいる」と話したことでも分かるようにコール・ハメルズ、ダルビッシュ有、マーティン・ペレスに続く投手の獲得を今後も模索することになる。