米スポーツ誌「Sports Illustrated」のシニア・ライターBen Reiterが、今オフのフリーエージェント・ランキングを発表している。
MLB移籍情報
今季は、昨年ほど大型契約を手にする大物クラスの選手は多くはない。昨年に比べ、先発投手の人材が少ないことが理由だが、逆にチャップマンやジャンセンといったクローザー、セスペデスやブルージェイズの2人など外野手に人材が多い。
このランキングに個人的感想も付け加えた。Reiterの記事では、その多さに加え、ベストフィットのチームを書いているところが興味を引く。
Who are the best free agents available this off-season? @BenReiter picks and ranks his top 50 (by @BenReiter) https://t.co/sPyewX91WO pic.twitter.com/W1Rq3Rkozn
— SI MLB (@si_mlb) 2016年11月8日
1. ヨエニス・セスペデス(OF)
2016 Stats: .280/.354/.530 (.884 OPS), 31 HR, 86 RBIs, 3 SB
フィリーズがベストフィット。
2. アロルディス・チャップマン(CL)
2016 Stats: 4–1, 1.55 ERA, 0.86 WHIP, 14.0 K/9, 36 Sv
ナショナルズがベストフィット。
BB/9が4.5から2.8に改善。100マイルを超える剛速球が制球力もアップした。NBCスポーツは9日、ある代理人からの話として剛腕投手のアロルディス・チャプマンが今オフのフリーエージェント市場で1億ドル(約105億円)の大型契約を狙っていると報じた。
もし、その通りになれば、救援投手のFA契約としてはジョナサン・パペルボンが2011年にフィリーズと結んだ4年総額5000万ドル(52億7000万円)を抜いて史上最高額となる。
3. エドウィン・エンカーナシオン(1B/DH)
2016 Stats: .263/.357/.529 (.886 OPS), 42 HR, 127 RBIs, 2 SB
レッドソックスがベストフィットという記事だが、ドンブロウスキー球団社長は、右打ちのエンカーナシオンではなく、オルティーズと同じ左打ちの強打者を求めているということをメジャーリーグ公式サイト『MLB.com』が現地8日に伝えていた。
それによれば有力候補には、テキサス・レンジャーズからフリーエージェント(FA)となっているスイッチヒッターの指名打者カルロス・ベルトランが挙がっているという。
4. ケンリー・ジャンセン(CL)
2016 Stats: 3–2, 1.83 ERA, 0.67 WHIP, 13.6 K/9, 47 Sv
チャップマンと半年違うが同い年。ドジャースは彼にQオファーを提示。リリースする理由が見当たらないほどフィットしている。
2016 Stats: .275/.339/.493 (.832 OPS), 27 HR, 90 RBIs, 4 SB
ドジャースは彼にもQオファーを提示している。三塁手としてはトップクラスの数字ではないかもしれないが、ポストシーズンンの勝負強さで株を上げた一人と言える。
6. マーク・トランボ(DH/OF)
2016 Stats: .256/.316/.533 (.849 OPS), 47 HR, 108 RBIs, 2 SB
47本塁打で本塁打王とカムバック賞に輝いた。108打点とOPS0.850でも自己最高の成績を記録。一方で、打率、出塁率などの悪さが目立つ。三振の多さも屈指のレベルになり、喫した170三振はワースト6位だった。
守備面では95試合で守ったライトでは5失策・守備率.972・DRS -9という内容ということで、DH制のあるア・リーグでFAのため本塁打が減るブルージェイズがフィットしている。
7. イアン・デズモンド(OF/SS)
2016 Stats: .285/.335/.446 (.782 OPS), 22 HR, 86 RBIs, 21 SB
レンジャーズからQオファーを提示された。後半、打率.237と数字を下げた。来季、31歳のデズモンドは内野手ではなく外野手が補強ポイントのオリオールズがフィットしている。
8. ウィルソン・ラモス(C)
2016 Stats: .307/.354/.496 (.850 OPS), 22 HR, 80 RBIs, 0 SB
9月26日にACL断裂。今回で2度目、以前も同じ箇所を切っている。エンゼルスは正捕手を探している。
9. デクスター・ファウラー(OF)
2016 Stats: .276/.393/.447 (.840 OPS), 13 HR, 48 RBIs, 13 SB
カブスからQオファーを提示された。昨年オフもFAだったが1年1300万ドルでカブスに戻った。このオフは2月までFA市場に残っているようなことはないだろう。ベストフィットはナショナルズ。
10. ジョシュ・レディック(OF)
2016 Stats: .281/.345/.405 (.750 OPS), 10 HR, 37 RBIs, 8 SB
夏のトレード・デッドラインで、ドジャースに移籍したが、移籍後は低迷し打率.258、2HRと結果を残せていない。8月下旬にはホテルのドアで手を負傷してDL入りし115試合の出場にとどまった。外野手を補強したいアストロズがフィット。
11. ホセ・バティースタ(OF)
12. リッチ・ヒル(SP)
13. マーク・マランソン(CL)
14. マイク・ナポリ(1B)
15. イバン・ノバ(SP)
16. マット・ウィータース(C)
17. ニール・ウォーカー(2B)
18. マイケル・ソーンダース(OF)
19. ケンドリス・モラレス(DH)
20. カルロス・ゴメス(OF)
ランキングは、あくまでも個人的見解で、順位が多少変動しても目くじらを立てる程でもないが、 21位以下はこちらで