オーナー側によるロックアウト状態が続くメジャーリーグだが、開幕に向けてマイナー契約というカタチで戦力の補強は地味ながら進んでいる。
MLB移籍/契約情報
ドジャースは昨年8月にオリックスバファローズを退団してフリーエージェント(FA)となっていたステフェン・ロメロとマイナー契約で合意したようだ。
Dodgers have signed 1B/OF Stefen Romero to minor-league deal with invite to major-league spring training, source tells @TheAthletic. Hit 96 HRs past five seasons in Japan, including shortened ‘20. Potential DH option if CBA indeed includes universal DH. https://t.co/zhxyPaNmD4
— Ken Rosenthal (@Ken_Rosenthal) February 12, 2022
「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールが伝えているが、「日本球界での過去5年間で96本塁打を放った。新しい労使協定でユニバーサルDHが正式に導入された場合、DH候補の1人となる可能性がある」とツイートしている。
33歳のロメロは、2010年ドラフト12巡目指名でマリナーズに入団。メジャーデビューは2014年。16年までの3シーズンで計94試合に出場して打率.195、4本塁打、17打点、OPS.549。
2016年オフにマリナーズを退団してオリックスバファローズと契約し来日が決定。NPBでは2017年からオリックスと東北楽天(2020年)での5シーズンで426試合1561打数、412安打の打率.264、本塁打96、打点264、出塁率.331、長打率.496、OPS.828で故障もあったが、メジャー時代を上回る数字を残し、NPBの成績を評価するドジャースの目にとまった。
守備は左翼を中心に外野の各ポジションと一塁の経験はあるが、層の厚いドジャースではNPBでの実績を買われてメジャーに昇格しても第4の外野手かDH要員だろう。
今季からドジャースの所属するナショナルリーグでもユニバーサルDHが導入される予定で、ロメロもその恩恵を受けてのマイナー契約だったのだろう。マイナーでの成績次第だが、DHやレギュラー陣の休養のためのスポット的な起用が予想される。