昨年3月に受けた右肘靱帯(じんたい)再建術からの復帰を目指すレンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が6日、傘下3Aラウンドロックの一員として、ニューオーリンズ戦で2度目のリハビリ登板に臨んだ。
チケット完売、1万3000人の観衆が「ユー」の大合唱の中、背番号75番の右腕は3回を2安打、3奪三振、与四球1で失点1(自責1)だった。
地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版では、前回に続き、この日も速球は最速97マイル(約156キロ)を計時したと伝えている。
この日は、50球のうち速球系41球。そのうち27球が95・3マイル(約153キロ)を超えた。データサイト「ファングラフス」によると、手術前の3年間で、速球の平均球速は92・7マイル(約149・2キロ)だった。
スピードガンは、球場によってばらつきはあるものの、少なくとも術後の経過は順調に来ていることをうかがわせる数値だ。
昨年3月から始まったリハビリ。
スポーツ報知の記事では、野球ができない時間を「栄養の勉強だとか、体を変えるとか、そういうことをできる状態」とポジティブに捉えたというダルビッシュ。
「選手だったらオフの間は2、3か月しかない。まともに力つける時間もない」。1年がかりで計画した肉体強化に適切な栄養補給が加わり、体重は自身最大の107キロまで増えた。動画を見れば一目瞭然でそれが分かる。
3度目のリハビリ登板は、11日(同12日)に傘下3Aラウンドロックで行われるオクラホマシティ(ドジャース3A)戦が有力。
「チームの出すスケジュールに沿っていけば、あと2、3週間くらいかな」とメジャー復帰にも言及した。最有力は27日(日本時間28日)からのパイレーツ3連戦だ。