MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

レッドソックス「Patriots Day Game」とボストンマラソン

ペイトリオッツ・デー(愛国者の日)の記念行事ボストンマラソン」開催のため、メジャーリーグで唯一、午前中に試合が始まる「Patriots Day Game」が現地18日に開催された。

 

ホームのレッドソックスが、トロント・ブルージェイズを迎えて開催された試合は、レッドソックス上原浩治が、8回に救援登板。

 

開幕から7試合で連続無失点を続けていた上原が珍しく3四死球と制球を乱し、一死しか奪えず降板。クローザーのキンブレルも打たれて上原は4自責点で負け投手となり、チームも連敗を喫した。

 

 

日本人にもなじみ深いボストンマラソン

 

 1897年に第1回が開催されたボストンマラソンは、世界でもっとも長い歴史と伝統を誇るマラソン大会。

 

ボストン郊外のホプキントンをスタート、ボストン市街へ向けて走るワンウェイコース。35キロ付近に有名な「ハート・ブレイク・ヒル(心臓破りの坂)」があるが、全体としては下りが中心。

 

後半の細かな上りを走りきれば、ゴールまでは一気に下る好タイムが出るコース。

 

世界規模のマラソン大会としては初めて、女子ランナーの参加や車いすでの参加を認めたことでも知られている。

 

また、ランナーのエントリーに際し、性別および年齢に応じた標準タイムの条件が定められていることも、大会の特徴となっている。

 

日本人では、瀬古利彦さんが2回優勝(1981年・1987年)。その他、公原健二さんら数名が優勝している。

 

車いす部門でも07年と11年に副島正純さんが優勝、女子では土田和歌子さんが07年から11年まで5連覇している。

 

 

BOSTON STRONG

 

 

4月の第3月曜日は、マサチューセッツ州ではペイトリオッツ・デイ(愛国者の日)として、州の祝日と定められています。

 

歴史的には、1775年4月19日に米独立戦争が始まったことを記念する祝日であり、ボストンマラソンは、毎年ペイトリオッツ・デイを記念した、ボストン市民にとっては「春の訪れ」を寿ぐ行事のひとつになっています。

 

ペイトリオッツ・デイ」のレッドソックス戦は、毎年、午前11時に試合が始められることが伝統となっています。

 

1年に2,430試合ある大リーグの試合(ポストシーズンは除く)の中でも、午前中に試合が始められるのは、ボストンの「Patriots Day Game」だけ。

 

なぜ、この試合だけが朝に始められるのかというと、それは、ボストン・マラソンで、フェンウェイパークの近くを通過するランナーたちを試合後に見てもらうためです。

 

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そんな日にあのテロ事件は起きました。そして、テロには屈しないという意味を込めて「BOSTON STRONG」を合言葉にレッドソックスが奮起。市民に勇気を与えた。

 

上原浩治もクローザーとして夏以降、大活躍で前年最下位のチームがワールドシリーズを制しました。