ドジャースの前田健太投手が12日、本拠地ドジャースタジアムでの開幕戦で再三、得点圏に走者を背負いながらもバックの好守に助けられ粘り強い投球を披露している。
MLB2016
この2度の登板機会で、右のエースが不在のドジャースにあって早くも高評価を得た。
記念すべき前田のホーム初登板は、いきなり1番のセグーラに2-0から死球を与える。乾燥するロサンゼルスの気候でボールが滑ったのかもしれない。続く、ブリトには危ないライナー性のライトフライ。
しかし、3番の強打者・ゴールドシュミットには2シームでストライクを先行させてから最後は83マイルのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
次の打者の時にワイルドピッチで走者を二塁に進めるが、4番ペラルタを3-2のフルカウントから一塁ゴロに抑えて無失点で切り抜けた。
Kenta Maeda works out of the jam in the second! Still scoreless heading to the bottom half. #マエケン
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) 2016年4月12日
📷:@JonSooHooPics pic.twitter.com/NtAnWcurf8
続く2回は無死から連打を浴びて無死二、三塁と得点圏にランナーを背負うピンチを迎える。
外野フライでも1点を献上してしまう場面だが、まずは7番トマスを三振。さらに8番のコルビン、9番アメッドをいずれも内野ゴロに斬って取り、この難局を切り抜ける。
前田は、次の3回をこの試合初めての三者凡退で終えると、4回は得点圏にランナーを背負いながら、要所を締める投球でダイヤモンドバックス打線を封じていく。
5回、一死からセグーラに安打を打たれて二死一塁の場面をつくったが、セグーラの盗塁を女房役のエリスが好送球で阻止して前田を助けた。
6回も味方の守備に助けられた。二死から5番のカスティーヨに安打を許す。さらに続くラムに対してはカウント3-1から投じたスライダーを引っ張られ、打球はライト線への長打となってしまう。
この場面でもライトのプイーグ、カットに入ったターナー、捕手のエリスと素早いリレーで本塁封殺。バックの好守備に守られて無失点で切り抜けた。
前田は、6回を95球(58ストライク)、被安打5、奪三振4、死球1。GScは、相手先発のコルビンが56に対して65だった。
その後、リリーフ陣が逆転を許し2対4で敗戦、前田に白星はつかなかった。それでもメジャーデビューから12イニング連続無失点とした右腕について、米メディアもその偉業を速報。
Kenta Maeda (LAD): 2nd Dodgers P since 1900 to throw at least 6 scoreless innings in each of his first 2 career starts. via @EliasSports
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) 2016年4月12日
ESPNの野球番組「ベース・ボールトゥナイト」は公式ツイッターで「メジャーデビュー初戦と2試合目で最低6回を投げ、いずれも無失点で抑えた投手は1900年以降、ドジャース史上2人目」とのデータを紹介。
1954年のカール・スプーナー以来の快挙ということで、前田の粘りのピッチングをメジャー流に評価している。