MLB メジャーリーグ物語

海を渡ってMLBで活躍する日本人メジャーリーガーたち

コンカッションから復帰の青木、全快の猛打賞で存在感をアピール

NFLファンやアメフトファンにはおなじみだが、コンカッション(脳振とう)は、選手生命を脅かすぐらいの障害だ。

 

頭部のデッドボールによるコンカッションの故障者リスト入りから復帰2戦目となった青木宣親が、前日はの「6番」から、この日は定位置の1番に戻り全快ぶりをアピールした。

 

 

MLB2015

 

 

青木宣親の1試合3安打以上は、6月10日のメッツ戦で4安打を放って以来、今季7度目。約2か月半ぶりの“猛打賞”で存在感をアピールした。

 

この活躍でジャイアンツは連敗を2で止め首位争いを演じているドジャースが3連敗したことからゲーム差を1.5差に縮めた。

 

12日にコンカッションの症状が出て7日間の故障者リスト(DL)入りした青木は、前日の20日に復帰。復帰初戦は6番に入り、3打数1安打1四球1盗塁と結果を残すと、この日はリードオフマンとして起用された。

 

初回の第1打席、相手先発左腕ロックの2球目をレフト前に運び、2試合連続のヒットで出塁。その後、1死二、三塁からポージーの犠牲フライで先制のホームを踏んだ。ジャイアンツは続くバードの20号2ランでこの回3点を奪う。

 

2回にはこの日先発のバムガーナーが1死二塁の場面でレフトへ5号2ランを運び、2点を追加。その直後に2打席目を迎えた青木はまたもレフト前に運び、今季29度目のマルチ安打をマークした。

 

4回1死一塁の第3打席はセカンドフライに倒れたが、6-2で迎えた6回1死走者なしの場面では右中間を深々と破る二塁打をマーク。

 

8回の5打席目は空振り三振に倒れたものの、この日は5打数3安打1得点リードオフマンとしての役割を果たした。

 

ジャイアンツは、バムガーナーが7回途中6安打6奪三振3失点で15勝目(6敗)。3安打の青木は打率.307となっている。

 

チ-ム打率でリーグトップ(.270)のジャイアンツだが、その中で青木は打率でチーム3位(50試合以上出場の選手によるランキング)、出塁率も.373もポージー、パニックに次いでブランコと並んで3位タイと主軸としての数字を残している。