MLB メジャーリーグ物語

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ノーヒッター岩隈久志のFA市場で急上昇!今オフの注目株の一人に

 

MLB2015 GAMEDAY

 

 

野茂英雄以来、史上2人目のノーヒットノーランを達成したマリナーズ岩隈久志投手の評価がうなぎのぼりだという。

 

 

 

米国在住スポーツライター丹羽政善さんの報告が興味深いので一読して欲しい。

 

岩隈久志は、このオフに契約が切れ、メジャーへ移籍して初めてFAになるが、早くも水面下で調査がスタート。3年3000万ドル(約36億円)を超える好条件での争奪戦が必至の状況になってきたという。

 

岩隈は、昨季までのマリナーズとの契約を満了し、今季は球団側がオプションを行使する形で年俸700万ドル(約8億6800万円)という実績からすると格安で契約延長した。

 

今季に過去2年と変わらぬ成績を残していれば、年俸1400万ドル以上と単年あたり倍増する額で、2年以上の複数年契約が望めた。

 

ところが、今季も故障による出遅れで、このままFAとなれば、年俸800万ドル前後での単年契約、というのが米球界関係者の見立てとなっていた。来季35歳を迎える年齢は若くなく、プラス材料には見られないという評価だった。

 

昨年は、シーズン前の自主トレ中の不慮の事故だったが、これまで故障が多かった印象もある。ここから成績が大きく上向くことは考えにくく、ローテーション3、4番手候補というスカウティングレポートだったのではないか。

 

それをこのノーヒットノーランが一変させ、「まだ4勝目に過ぎない岩隈が、この好投でオフには2ケタ勝利で終えたのと同程度の評価を得られることは確実」という野球専門サイトの見方もあるぐらいだ。

 

 

岩隈は35歳以上では異例の3年契約も可能な選手

 

このオフは、岩隈のほか、ブルージェイズのデービッド・プライスや、ロイヤルズのジョニー・クエト、レンジャーズのコール・ハメルズら、大物FA先発投手が目白押し。買い手市場であり、そういう意味では評価が押さえられやすい環境だ。

 

しかし、そうした買い手市場でも岩隈の契約は、このままケガなく無難にシーズンを終えた場合、800万の単年から年俸1200万ドル前後の2年契約まで上昇した。

 

来年の4月に35歳になる年齢のFA選手に関しては、各チームともに、オファーする際、3年以上の長期契約には慎重になる年齢だが、それに関しても

 

丹羽政善さんが先日、日本・韓国などアジア地区の調査も行う国際スカウトを含めた3人のメジャーのスカウトに聞いた話では「3年契約程度なら、さほどリスクはない」と、3人は口をそろえたという。

 

そのスカウトたちによれば「両コーナーにすべての球種をコントロールできる制球力がある。相手が積極的に振りにくる場面では、上手くボール球も使える。力で押さえ込むタイプではないが、投球術には目を見張るものがある」。

 

「彼は、パワー系のピッチャーではない。制球力、配球の妙で抑えるタイプだ」。

 

「パワー系のピッチャーは年齢が気になるが、岩隈に関しては、急に力が衰えるとは思えない。マリナーズが、独占交渉権のあるうちに再契約できなければ、かなりの金額で争奪戦になるのではないか」と高い評価を与えたという。

 

記事参考

http://thepage.jp/detail/20150817-00000002-wordleafs?page=2